幕末から明治 大正という激動期の日本で銀行をはじめ数々の事業を立ち上げ日本初の女子大学創立のために奔走した すばらしい女性です女性のね 柔らかい力が大切なんです。 加野屋へ嫁入りする日が来たのですが…ほんで あの… 新次郎さんは?いえ あの… はい。 申し訳ござりまへん!新次郎さん どないやらご祝言の日取り お忘れになってしもたはるみたいで…。 旦那様が?これなんか どうやろか?露芝なんて 少し地味やろか…。 新次郎さん祝言の晩に夜遊びやろか?さすがやなぁ。
一方 旦那様の夜遊びは相変わらずで…考えてても しゃあない。 五代は 早くから外国の地を踏み見聞を広め大きな志を持って日本中を駆け回る摩藩士でしたビューティフル レディーになったち思たどん中身は まんまんごたい。 あっ 旦那様また お出かけだすか?お話があるんだす。 うちの旦那様が ここに…。 シッ!へ? シ~?旦那様の意外な一面を見てあさの気持ちは複雑に揺れ動いたのでした幕末の動乱が激しさを増す中加野屋に やって来たのはなんと…なんぞ 御用だすやろか?新選組!俺は 新選組副長 土方歳三だ。
あさが心配していたとおりとうとう 江戸幕府は終わりを迎えようとしていました徳川様が負けたやて!?えっ 何で!?どないしたんや? 惣兵衛。 長を中心とした新政府は更に地盤を固めるため加野屋に10万両という大金を上納するようにと命じたのでしたお家の一大事や!ああ… おおきに。 あんた どない思います?はい?あの… 新政府に差し出す10万両!悔しいけど 今 加野屋は借金してでも お金作って新政府に払うた方がええ思います。
どうしても気がかりだったあさは 新次郎に頼んで山王寺屋へ はつの様子を見に行く事にしたのですが…どうせ 出ていこ思てたさかいついでだす。 山王寺屋さん?おい こら 山王寺屋!開けろ言うとんじゃ!夜逃げや…。 そんな時新政府の役人になっていた五代が加野屋を訪れたのですが…ようやく会えたわ。 この大阪の活気で日本を元気にしようやないか!抑える事ができませんでしたあなた様が 憎たらしい新政府のお役人になってはったってなあ!ちょっとも お金返しはれへん!よろしぃか?よう聞いとくなはれや。
何で お百姓のおなごはんと…?お姉ちゃん!加野屋の若旦那様ともあろうお方のお着物が山王寺屋様は? お元気だすか?元気 元気。 旦那様。 中でも 石炭という新しい燃料に興味を持ち加野屋の経営を立て直すには炭坑経営しかないとまで思うようになりました皆さん新しい大阪を作りましょう!石炭やて?へぇ。 その陸蒸気いうのが走るのに牛や人ではのうてわぁ! あ… 熱っ アツツツ!はっ!九州に いっぺん行ってみよう思うんだす。
ああ そやったんだすか!おい お前さん!そんな置物みたいにチ~ンと座ってんとちょっとは手伝いなはれ!お父様 旦那様の分まで棒手振りやら荷運びやら寂しいやろ?うちの心配する暇あったら自分の心配しなさい。 旦那様とケンカしてはるのやろ?燃える石の事で。 跡取りつくるより大事な事なんておますかいな!旦那様 どうか…どうか お家のためにへぇ。 九州の炭坑の持ち主 そえが加野屋にやって来ましたほんまだすか?おおきに。 おおきに!こうして 正式に炭坑が加野屋のものとなりそない寂しい事 耐えられへん。
一方 はつも行方不明の惣兵衛を捜していました。 僅かな情報を頼りに女一人では危険な場所へと出向いていったのでしたああ~っ… 痛っ!うぅ…。 旦那様に 会うてもらわなあかん大事な人がいてますのや。 惣兵衛 お前…!惣兵衛やて!?お母ちゃん。
惣兵衛はん あない長い事家 空けてたんやさかい。 潰れてお家が のうなってしもても山王寺屋は もう意地でも今井屋から施しを受ける訳には…。 うちも お父はんもなあんたに それ 貸して八代目となる榮三郎の襲名披露の日がやって来ました石炭商の看板も出さしてもらいました。 今の旦那様はもう昔の旦那様ではございません。 旦那様の言い分を聞いたげとくなはれ。 旦那様を信じたげとくなはれ。 そやろか? 少のうても若旦那やった惣兵衛はんより今の あんたの方がええ男やけどなぁ。
何で 新次郎様はあさを選びはったんだすか?何でやったんやろなぁ?背中に 大きい こぶが2つも ついてるんやて!そのラクダいうのに どないかして会いたなってしもてなぁ。 あさが 今みたいにしていられるのは旦那様が新次郎様やったさかいだす。 そんな喜びも つかの間…お父様?お父様!大旦さん! 大旦さん!治郎作は一命を取り留めましたが加野炭坑は 大きな損害を被ってしまいましたどげして責任取るとか!この事故の責任は加野屋が全部…。