海を越えたアメリカン・プリンセス「第3回 そして、変革の扉を開けた」

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この番組のまとめ

イギリスウィリアム王子の妻 キャサリンさんは2015年3月 ドラマ「ダウントン・アビー」の撮影現場を訪れました。 ♪~イギリス貴族にとって一族に流れるアメリカの血は後ろめたい秘密です。 彼女たちは皆親の財産によって翻弄された「アメリカン・プリンセス」なのです。 もてなしているのは カリスマ的存在のアメリカ人 レディー・エメラルド・キュナード。 エメラルドは イギリスに渡ってきたアメリカの大富豪の娘たちの頂点にいる女性でした。 イギリスの海運会社「キュナード汽船」創業者の孫 サー・バッシュ・キュナードです。

エドワード7世が アメリカ人大富豪の娘たちを寵愛したのに対し私は途中で帽子を取り引き返した」。 その影響力に陰りが出始めた頃政治的な変革が彼女たちをイギリス社会の表舞台に押し出します。 夫ウォルドルフ・アスターとはイギリスへ渡る船旅で出会います。 祖母はとても行動力がある女性で船が イギリスのサウサンプトンに着いた時には2人は婚約していました。 ウォルドルフの父ウィリアムはアメリカの大富豪アスター家に生まれながらアメリカを捨てイギリス人になった人物です。

ナンシー・アスターはイギリス議会初の女性議員としてナンシーは新しいタイプのアメリカン・プリンセスでした。 彼女と同じように新しい形でイギリスに変革をもたらしたのがキャサリン・ウェンデルでした。 キャサリンは「ダウントン・アビー」の舞台である貴族の館に新風を吹き込みます。 カナーヴォン伯爵家の跡継ぎで「ポーチー」と呼ばれたポーチェスターは1920年アメリカ人のキャサリン・ウェンデルと出会い恋をします。 ポーチーはキャサリンの持参金ではなくその人間性に引かれました。

「『エメラルド・クイーン』と呼ばれるのでそれを私のクリスチャンネームにしました」。 宮廷への出入りは禁止されていたもののエメラルドのサロンには自由奔放な芸術家や政治家そして貴族ら一流の人たちが集まっていました。 エメラルドの世界に影を落とす唯一の存在は娘のナンシーでした。 ナンシーが黒人の男たちと親しくするのをエメラルドは不快に思っていました。 エメラルドはナンシーの恋人が黒人のミュージシャンヘンリー・クラウダーだと知りがく然とします。

エメラルド・キュナードに引き合わされたウォリス・シンプソンは皇太子との交遊を勧められました。 1933年の初めにはウォリスは毎週皇太子と会っていました。 旅行から戻ったセルマはウォリスと皇太子がただならぬ関係になったと感じます。 「ウォリスが皇太子の面倒をとても よく見ていた事がその時に分かりました」。 ウォリスは皇太子に いちいち指図し彼も それに子どものように従いました。 エメラルドは皇太子ウォリスそしてウォリスの夫アーネストをあのような場面が目撃されるのは非常に珍しい事でした。

ウォリスと国王は 豪華ヨット「ナリン号」で休暇を過ごします。 イギリスに アメリカ人の王妃が誕生する。 エドワードとウォリスの結婚を許す代わりにウォリスを王妃にはさせないというものです。 イギリスに居続けるのは危険だと判断したウォリスはその日のうちにフランスへ渡ります。 こうした特徴はイギリスの貴族と結婚したアメリカ人の富豪の娘たちに共通しています。 ウォリス・シンプソンは王国の存続を脅かしました。 イギリスに渡り新風を吹き込んだアメリカの女性たちの物語。