冬の奥琵琶湖の旅が始まります。 あっ ねえ 田山さん…通りすがりに見つけたのは銀世界の中何やら 作業をしている男性。 昔から 奥琵琶湖では雪が積もる この時期に白菜を収穫してきたそうです。 作業は大変ですが 手間をかけておいしく頂く 雪国の知恵です。 こちらで 270年間旅館を営んでいるという松本さん。 さて 茅葺民家の中は?いや 囲炉裏ですか。 囲炉裏です。 これはまた 家を…かつては 集落全てが茅葺屋根だった 杉野。 今では 太い梁や囲炉裏を見かける事もほとんど なくなったといいます。
囲炉裏の火と 打ち豆汁。 寒い冬やから 余計 こう囲炉裏と この温かい打ち豆汁。 昔から 養蚕が盛んだった奥琵琶湖。 全国で唯一 この地で守り続けられている技法が…ぶら下げた独楽を回転させる事で糸をより合わせていきます。 独楽の自然な重みで作る弦は深い音色になるといいます。 極上の糸が 熟練の手仕事で最高級の弦になります。 こちらのご当主が 薬の商いを始めたのが 江戸時代の終わり。 冬が旬の大根に にしん ニンジン唐辛子などを加え糀とよく混ぜ合わせて 漬物桶に。
冬が旬の 琵琶湖のスジエビと大豆をしょうゆと砂糖などで甘辛く煮込んでいます。 名水と歴史が育んだ 奥琵琶湖の食卓に欠かせない しょうゆです。 室町時代から街道を行き交う旅人を粉末にした桑の葉を袋に詰め焼酎に5か月 漬け込みます。 集落で一番古い古民家が 自宅 兼 店舗。 せんべい作りを任されて4年目の若き3代目は伝統のバトンを受け取り走りだしたばかりです。 タイムスリップしたかのような風格ある たたずまいです。