木曜時代劇 ちかえもん(2)「厄介(やっかい)者初、井守黒焼」

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この番組のまとめ

♪「おやおやおやおや親不孝の不孝糖」ほい!♪「親を泣かせてやろうとて」♪「拵え始めの不孝糖」♪「おいしいで 売ったろか」♪「一ぺん 食うたら」ちかえもん。 まあまあ 知ってる人は知ってる浄瑠璃作者や。 ♪「不孝糖 不孝糖」♪「それ 不孝糖 不孝糖」♪「おやおやおやおや」すんまへん。 ♪「親不孝の不孝糖」母上!まこと 取り柄がないのですから。 母上は 私を浄瑠璃作者としても一人前でないとそない言いますのんか?まるで 書いておらぬ者が何故 一人前の浄瑠璃作者です?う…。

余計 プレッシャーなんですけど…失礼致します。 ご存じだすな?こちらが 竹本座の義太夫さんと浄瑠璃作者の近松先生だす。 お前も知ってのとおりうちは 竹本座の金主や。 浄瑠璃の一つも見て主君を敬う気持ちやら義理に堅い生きようやらを身につけい!あほらしい。 ええ大人が たかが人形芝居によう そこまで入れ込めまんな。 ほな これは どや?一見栄 二男 三金 四芸 五精六おぼこ 七ゼリフ 八力九肝 十評判。 ああ 五精ちゅうてな精出して 一生懸命こつこつ 働くこっちゃ。

ほな 十は?十評判ちゅうてな。 まあ あほで お調子者で…まあ ええ加減な事ば~っかりしてるくせして 人気者やんな…。 六おぼこ 七ゼリフ 八力九肝 十評判…。 こら どういう…?ちょっと間 面倒見たってくれて女将さんに頼まれてな。 浄瑠璃作者の近松先生や。 浄瑠璃…。 …上? こないな地獄で上に はい上がったからいうて何がおます?しょうもない客に愛想して太夫に上り詰めたところであほらしいだけや。 平野屋の若旦那や。 そら 大坂一の大店平野屋忠右衛門はんの跡継ぎや。

顔と羽振りがええだけのボンボンの座敷なん 疲れるだけや。 足元で「キャッ!」てな声しましたんや。 枯れ葉の下で冬眠してたいもりがわいに踏まれて 「キャッ!」てな声を上げたもんやさかいわいも「ヒャッ!」てなってヒョイと捕まえましてん。 「キャッ!」「ヒャッ!」「ヒョイ!」ですわ。 お前は 二度と浄瑠璃なんぞ書けんようになるぞ。 誰が そないな事するかい!けど… しゃあないや~ん浄瑠璃 書けんようなったら困るも~ん!見るな…。 居残りやと? ハハハ…!どうりで貧乏くさい顔してる思た。

今日一日ここで反省しときなはれ。 わいにも その水飴よこさんかい!」ちゅうたらそこは大人や。 不孝糖たらいうけったいなもん売ったり。 これを万吉殿に届けてはくれぬか?ちょっと すんまへん。 不孝糖にまぶしたらおいしゅうなるやろちゅうて。 朝粥て若旦はん もう お昼でっせ。 この平野屋徳兵衛には関わりのあれへんこっちゃ~。 最初に見た者に…こんでええのんか?どや!?ゴマ…?お初~! お初! お初!出来た! 不孝糖や!万吉!ちかえもん。