IMF・国際通貨基金は中国経済の減速などで先月、成長率の見通しを新興国を中心に下方修正。 中国や新興国経済にお詳しい、第一生命経済研究所主席エコノミストの西濱徹さんです。
今のリポートで、韓国ではもしかしたらアジア通貨危機やリーマンショックよりも深刻になる可能性があるという専門家の声がありましたけれども、相当、民間企業が借り入れを増やしている。 例えば日本なんかにおいては、政府が国内で資金調達をしていますが、一方で韓国は、家計や企業が、海外で資金調達を行っていますので、例えば、今みたいに資金がアメリカに逆流していく、それによって通貨ウォンが安くなると、さらにそれによって、債務負担が上がってしまうと、非常に悪循環になってきているといえるかと思います。
その震源となった中国が、その一つと見られるわけですけれども、中国は産業構造の転換を進めると同時に、今、アジアのインフラ需要を成長戦略に捉えています。 中国が主導して先月開業したAIIB・アジアインフラ投資銀行。