ベルギーの首都ブリュッセル。 今週火曜日国際空港と地下鉄で起きた連続テロ事件です。 今回、標的となったブリュッセルはヨーロッパの首都とも呼ばれる場所です。 爆発が起きた国際空港と地下鉄の近くにはEU本部、NATO本部そして、日本をはじめ各国の大使館もあり世界の機能が集中しています。 さらに深刻なのは去年11月のパリ同時テロ事件以降ヨーロッパ各国が厳戒態勢を敷いていたにもかかわらずテロが日常化し、拡散する世界。 ブリュッセル周辺には少なくとも9つのアジトがあったことが明らかになっています。
この混乱の中アブデスラム容疑者はベルギーの事件で自爆したラシュラウィ容疑者とこのとき、2度検問で止められたものの偽の身分証明書を使い捕まることはありませんでした。 ラシュラウィ容疑者が作った爆弾は、パリで使われ今回のベルギーでも使用された可能性があります。 今回の事件の4日前にパリの同時テロ事件の容疑者が逮捕され同時に狙われるという前例のない事態に市民は計り知れない衝撃を受けています。
保坂さん、今回はパリのテロを受けた厳戒態勢が敷かれていた中でも防げなかったということでそうなりますとVTRの中でも出てきましたけど国境を越えて動くテロリストについてその情報を各国間で共有していくってことはなかなか難しいということなんですね。 自由に、いつ何時他国の政府が自国民の情報にアクセスできるということですからこれは実は、テロっていうのはグローバルに起きてるのでグローバルな形で協力体制を敷かなきゃいけないわけですけどそこに、やはり国家司法の壁が邪魔をするというような状況になっています。
ヨーロッパは来年フランスで大統領選挙ドイツで連邦議会選挙を控えています。 あるいは迫られているような気さえしてきますけど吉田さんは今、VTRでもありましたフランスの今の状況をどのように見ていますか?国民の生命や財産を守るために人権と自由を一時的に制約せざるをえないというジレンマに追い込まれているのがフランスではあり、ほかのヨーロッパの諸国だと思います。