蕎麦屋を舞台に繰り広げる前代未聞の物語。 で ああ おもろかった思て抜こ思たら全然 抜けへんねん！これ リアルツクツクボウシや コラァ！どないすんねん これ！うち シナリオライターやぞ？頭クルクル回しながらどうやって原稿書くねん えぇおいコラ！ワーオ ワーオ ワーオ…。 うぬ～ 蕎麦屋に住んでる作家やからって バカにしやがって。 やめて… あ～っ！どうして さっきから僕を蕎麦屋に引きずり込むんですか！なんていうか 見てくれがねやけに蕎麦屋じみてますのでこりゃあ引きずり込むしかないと。
そりゃね ここの店長が出前に出たまま行方不明になって３年 だっけ？客足が減って あんたらが焦ってるのは分かるけど客を無理やり引きずり込むってアリジゴクかい？この蕎麦屋は アリジゴクなのかい？はぁ 店長さえいればなあ…。 おう キツネ！冷たいお蕎麦 一丁上がり！あ お客さんだ！ぬ…！あ これおわびと言っては何ですが羊羹です。 え？プロのテレフォンオペレーターでしょ。 さぁ 早く取ってよ テレフォンオペレーター！もふもふ…。
部屋 まだ空いてますかね？砂野先生。 え 砂野先生そうよ！ このお方は砂野嵐先生つって すっげえ有名な百円ライターなんだぞ！シナリオライターね！知ってます！「ラスト半ズボン～長ズボンまで１００マイル」の砂野先生ですよね？それだけじゃねえぞ！先生は今よここに わざわざ下宿して次の朝ドラを執筆中なんだぞ。 ここ住んでるんですか？実はね今書いてる朝ドラ 蕎麦屋で働く女の子が主人公なの。 相手の家が 名のある実業家で蕎麦屋の出前持ちとは釣り合わないって… へぇ。