NHKスペシャル 緊急報告 熊本地震「活断層の脅威」

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この番組のまとめ

今も続く活発な地震活動。 多くの命を奪った熊本地震。 そして、きょう未明にはマグニチュード7.3という阪神・淡路大震災を引き起こした地震と同じぐらいの規模の地震も発生しました。 突然、地震を引き起こす活断層。 被災した人々の証言から浮かび上がったのは活断層が引き起こす地震の恐ろしさでした。 地震は人々が暮らす町の真下の断層がずれたことで発生しました。 多くの住民は緊急地震速報も間に合わなかったと証言します。

VTRでは木造家屋への影響をご覧いただきましたけれどもきょう未明に起きたマグニチュード7.3の地震では鉄筋コンクリートの建物も被災するなど被害が広がっています。 では、熊本県益城町の建物の倒壊現場と一帯はこのように停電していまして私たちはライトをつけているんですがそれがないと歩けないほど真っ暗なんです。 きょうはほぼ一日中強い揺れが続いていてすでに地震で地盤が緩んでいるところへ雨が降ることで土砂災害にもつながるおそれがあり気象台は厳重な警戒を呼びかけています。 ここからは東京大学地震研究所の平田直さん。

きょう未明のマグニチュード7.3の地震がこちらで起きたわけですけどもこのオレンジ色の線断層帯、これが動いたというふうに理解できるわけですね。 最初に起きた地震はこちらの日奈久断層帯に近いところに×がついています。

当初は熊本県内中心だったんですけども地図でご覧いただきたいんですが先ほど紹介した震源きょうは震度5弱、5強あるいは6弱という地震がほかの地域でも発生したということです。 過去の大地震では断層のずれの痕跡はさまざまな形で残されてきました。 中田さんはこれが大地震で、ずれ動いた活断層の一部だと考えています。 今回、一連の地震が起きた布田川・日奈久断層帯。 活断層で起きる地震の大きさや周期を予測しようと地層や地下の構造の調査が行われてきました。

今回の大地震を受けて国土地理院がGPSの観測データを詳しく調べた結果、震源の近くの熊本県南阿蘇村にある観測点が水平方向に最大で南西に97cm動いていたことが分かりました。

例えば今後30年間に何%で地震が起きる可能性がありますよというような危険性として認識できるものだったのかと。 要は古い耐震基準で建てられた建物がどのぐらい新しい耐震基準のものに変わっているかという値ですけども、まだ20%近くのこれまでは自治体などが耐震診断耐震補強に補助を出してきましたけどもいわれるものですが少なくとも寝ている間に屋根が落ちてきたとしても自分の身を守る空間だけは作るというような方法も出てきました。