♪~殿下!こっち!これで よろしゅうござるか?上出来 上出来。 上杉様は よろしいんですか?さようです。 上杉様は 明日になされるとしても本日は それ以外にもなさるべき事が山積みでございます。 では 明日上杉様に お会いになった後に。 ですが 信長公の家臣をはじめ上杉も 毛利も秀吉に従ったと聞いておりまする。 源次郎の知らせを待っておる。 秀吉が まこと天下人に足る男かどうかそれを見極めてからじゃ。 源次郎は 人を見る目がある。 どういう事だ?あなた様は 昔から 何かと源次郎を ひいきになさいますが。
殿下と真田の間をうまく取り持つように父より命じられておりますので。 なぜ うそをつかれたのですか?何の事かの?私の事殿下には お伝えしていないとおっしゃいましたがちゃんと ご存じでしたよ。 その刹那 治部殿にとって真田源次郎は 大事な人になった。 大谷刑部少輔吉継。 上杉景勝は 関白秀吉に拝謁した。 かの軍神 上杉謙信の嫡男が内裏に推挙しておいた。 上杉様には従四位下左近衛権少将の位が真田安房守はなおぬしとは違っていくら わしが上洛せよと申しても一向に返事をよこさぬ不届き者じゃ。
真田源次郎は いかが致しましょう待たせてありますが。 支度が整い次第 利休殿の茶室へご案内致します。 源次郎殿 そなたも。 利休 上杉景勝じゃ。 上杉景勝にござる。 源次郎と先に出ていろ。 恥をかかずに済みましたがしかし 飲んでみたかったな利休様のお茶。 真田源次郎様付きの者でございます。 真田源次郎… 知らん。 叔母上に差し上げたいのだが私は これから 会合がある。 これを叔母上に 孫七郎からと言って 渡してもらえないか。 誰あろう 関白殿下の奥方様じゃ。