蜷川幸雄さんをしのんで~100年インタビュースペシャル〜

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この番組のまとめ

肺炎による多臓器不全のため80歳で亡くなった演出家 蜷川幸雄さんの告別式。 何モタモタしてるんだ!全員位置につけ!自分の こう ハートつかむようにして言ってみて! たたきながら!古典から現代劇まで幅広いジャンルを独自の解釈で斬新に演出し「世界のNINAGAWA」と呼ばれた蜷川幸雄さん。 常に時代と格闘し続けてきた世界的な演出家の心の奥底 魂に触れたいという願いからでした。 俳優として実績のない俳優は説得力ないから演出家になれないと。

機動隊役にふんした役者と観客がもみ合いになるなど斬新な演出が注目を集めますが4年後に解散します。 ある新聞はね 蜷川幸雄に対する批判なら載せるけど肯定的に書くのは載せないっていう新聞があるわけですね。 わき腹へ当てられて こう見たらジャックナイフだったんです。

あるいは 自分が違和感を持つセリフっていうものが他に演出家として脚本いじらないとしたらその俺は正しいのかどうかとこのおこがましさって何だってみんなに指図したり否定したりするね。 で それは何となくちょっと恥ずかしいのがあって僕が開成の制服着たり ペンと剣の帽子かぶって帰ってくると地元の学校へ行った友人たちはそろって わぁわぁ帰ってくるのに出会うわけですね。 すると その時に中学 東京の学校行ってる自分がすごく恥ずかしかったんですね。

だから俺は よく一時期 最近はあまり言ってないですけど三分間がね 演出家の勝負でね日常から非日常へ お客さんの気持ちを かっつぁらうんだあるいは その場を用意するんだという言い方をしてたんですけどそれは 普通の生活者にとって入場券 払うんですからある日 テレビやなんかと違ってね選んで そこに わざわざそこに来なきゃいけない。

ともかく 外国で成功して日本へ帰ってきて 翌日に国立劇場で ピナ・バウシュが来てダンスの公演をやったんですね。 で 今考えても その時 ロビーで偶然会って交わした言葉がだから ギリシャで評判良かったからっていって大体 「箱馬」っつって こういう30cmくらいの台60cm 30cmくらいの台の上に置いてんですけどここに錠剤を置いて ポリポリ…ビタミン剤だと みんな思うんですけどかみながら稽古やってるわけです。

人と どういうふうに うまくコミュニケーションできるんだろうかとか自分の思いが人に うまく伝わらなくて稽古の前の日からすごく気になってるわけですね。 そういう俳優さんに憧れるしいいよなぁと思うけどいつでも無理しないと人とコミュニケーションできないんだって。 人と人が どうやって出会っていくかっていう自分で思っていない自分に出会ったり「ああ 世界は こういうふうに見えんだ」とかって「気付かなかった」とかって発見する時が面白いんですよね。