この物語は 「あなたの暮し」を創刊した常子が昭和を たくましく 懸命に駆け抜けていくお話です常子は生まれ育った静岡県浜松市で両親と2人の妹と暮らしていましたつん姉ちゃん…。 ♪「忘れぬ約束した」♪「花束を君に贈ろう」♪「愛しい人愛しい人」♪「どんな言葉並べても」♪「真実にはならないから」♪「涙色の」♪「花束を君に」浜松の特産品 綿織物の染色をする遠州浜松染工。 約束してくれないかい?3日後竹蔵は息を引き取りました常子たちは竹蔵が大切にしていた家訓をしっかりと守って暮らしていましたあれ?これ 美子の…。
竹蔵の死後会社から受け取っていた援助金を打ち切られ学費の工面もできなくなった小橋家。 だから 常子にお母様の思い描くような人生を歩ませる訳にはいきません!だったら 出ていきな!青柳を出た常子たちはすぐ裏手にある弁当屋の森田屋に住み込みを申し出る事にしましたねえ。 ああ それから具合悪くて働けない日や起きた 起きた 起きた!いつまで寝てんだ!いつまで寝てんだ!弁当屋の仕事は 大変でした。
てめえ~! 長谷川 この野郎!すいません すいません!長谷川 オラ!お許し下さい!常子たちは弁当を取り違えてしまった全ての配達先に 謝りに行く事にバカ野郎!何 考えてんだ!やっぱり どやされた…。 はい!頑張ります!9月 常子たちは新しい学校に編入しました浜松から来ました小橋常子です。 あの方は?常子さん お好きではなくて?義理だけど一応 叔父にあたる方だし。
浜松から 突然訪れた杉野社長から常子は 意外な事実を聞きます実はのう 小橋君に口止めされてたでぇ…。 …んでも 小橋君はね急に許してもらえるはずないと用件を 早くお言い。 一方的に 小橋家通信としてこちらの様子をお送りします」。 「一番上の常子は 今日も 勝手に仕事場の物干し台に上がり職人の方を困らせておりました」。 「もちろん 私も叱ったのですがなぜ上がったのか尋ねるとつづり方を書くためにそうそう 常子が物干し台に上がった時の君子さんが 傑作でした。 あら 百人一首ね。
東堂に借りた雑誌「青鞜」を読み深く感銘を受けた常子は自分に何ができるのか模索し始めますおはよう。 それにしても歯医者さんで何を?ああ… 女性に歯槽膿漏が多いかどうか検証していたんです。 常子は 本格的に事業として取り組む事を決意します毎度ありがとうございます。 東堂先生!何だか 足取りが軽いわね。
今日付けで発表されたタイピストの新しい規律です。 一つ 手書きによる資料の作成一つ 他部署からの業務依頼を個人的に受けること」。 男性と女性が尊敬し合って働くのは難しい事なんでしょうか?うん?その早乙女さん 男性に見下されまいという思いがとても強いように思うんです。 課長 禁止令を撤回したというのは本当ですか?この件は 私に一任して下さったはずじゃなかったんですか?小橋君が悪い。 えっ?君は新人なんだから 文句を言わず早乙女君たちの指示に従ってよ。 小橋常子君ってのは?あ… 私ですが。
これを機に 常子は ようやくタイピストとして歩み始めましたおばあ様。 常子が 初めてもらったお給料です。 春になり鞠子は 帝都女子大学に美子は 女学校に無事 進学しましたこのころ 日本では日中戦争打開のために国家総動員法が成立。 暗い時代の足音は常子たちの暮らしに迫っていたのですしばらくの間松弁当を作るのを見合わせようと思う。 みんな もう 大人なんだし家訓だからって毎月 律儀に守らなくたって…。 常子さんを守る事ができて。