土曜ドラマ 夏目漱石の妻(3)「やっかいな客」

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この番組のまとめ

新聞社が 俺の事を小説家として迎え入れたいという話が君は 俺が小説家として認められた事を喜んではくれないのか!?それは 結構な事です。 新聞社はね 社内で月給付きで思う存分書いてほしいって言ってくれてるんだ!小説なら 今だって書いていらっしゃるじゃありませんか。

新聞社の方まだお話ししていらっしゃる?金之助さんの「草枕」に心 打たれたって社内でも評判だってお話しされてました。 でも 新聞社ってすてきじゃありませんか。 こうして 金之助さんは東京朝日新聞社に入社する事になりました。 この年 明治40年は大きな事件が起きた年でした2月に起きた足尾銅山の坑夫たちによる暴動は軍隊も出動し小宮は ブルジョアだからな。

夏目家に籍をお戻しになりました。 しかし あなた様の幼少期をお支えになったのは塩原様です。 しかし 実の子同然で育てた者を夏目家に金で売り渡した。 これは まことに重要な念書でございまして夏目家が塩原様に養育料240円を払い約束されているのです。 あなた!金だよ!金が欲しくて来たんだ!こういう日が来るのを塩原のやつ 待ってたんだ!数日後鏡子さんが訪ねていったのは牛込にある夏目家の本家です桃中軒雲右衛門の浪花節聴きに行くのさ。

これだけの構えをしていてそれぐらいの融通がきかない訳があるまい!ないから ないと言っているんです!じゃあ 朝日の月給を言ってみろ!言う必要はない!べらぼうにもらってるな。 どれだけもらってようがあなたの関係した事じゃない!こっちだって恥を忍んで頼んでるんだ!何かというと うちに来て肉が食いたい 羊羹を食わせろ果ては 今日一日 うちを貸せ友達と酒盛りをする!俺がそれを嫌だと言った事があるか!?かつが それを断った事があるか!?不実不人情とは お前の事だ!どうです? 奥さん。

僕は先月まで 足尾銅山で坑夫をやっておりました。 ですが 先生のお書きになった小説が好きで一度 是非 お会いして銅山や自分の事をお話ししてそれを小説に書いて頂けないかと思いやって来ました。 銅山や君の話が小説になるぐらい面白いのかね?先生なら面白いと思われるはずです。 銅山は 奇妙な世界ですから。 算術は 学校で一番だったってご自分でおっしゃって…。 鉱山の一番低い作業場は八番坑だね。 新入りは 二番坑か 三番坑か。 八番坑は 腰まで水につかって作業をします。