オリンピック・パラリンピックの競技会場見直しを巡っては、きょ招致段階で69億円。 通常、オリンピックのボート競技は波や風の影響を受けないよう水面が比較的穏やかな川や湖で行われます。 最終的にオリンピックの競技会場を認定する国際ボート連盟にも承認されました。 費用が膨らんだ最大の原因はところが、海底の地盤が緩く板が不安定でフェンスがあり、その移設に100億円近くかかると試算されたことも分かりました。
しかしながら、だからいいんだというわけにはいきませんし、ましてや、今、見直しをすべきは、やはりすばらしい会場を作ったとしても、そのあとの使われ方などをチェックしておかなければ、結局、そのあとのメンテナンス、そしてランニングコストがかさんで、維持経費、そしてそれを管理していく、そのためのコストがかかっては、さらに赤が膨らんでいく、これが負の遺産になる、負のレガシーになってはいけないと主張しているところです。 会場を変更するには国際競技団体である国際ボート連盟の承認を得なければならないのです。
2014年11月都内のホテルに集まったのは国際ボート連盟日本ボート協会、東京都そして大会組織委員会の4者。 そして改めて、私は新しい知事ですから、ゼロベースに戻ってみて、オリンピック・パラリンピック2020がどうあるべきなのか。 そして、だからこそ、IOCの、きょうもバッハ会長ほか、コーツ副会長、そしてギレイディー委員長と、三役がそろい踏みされたのは、ある意味で、今後のオリンピック・パラリンピックにとって、この東京は一つの試金石になるんじゃないか、そのように考えておられるからではないでしょうか。