超入門!落語 THE MOVIE「粗忽長屋」「目黒のさんま」

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この番組のまとめ

寄席というのは年中無休でございまして一年365日 毎日 落語を楽しむ事ができる訳でございますが…。 この番組では 日頃 落語になじみのない方でも楽しめる見る落語をご用意致しました。 古今東西さまざまな落語家たちによって語り継がれてきた 古典落語。 何人もの登場人物をたった一人で演じ分け話芸と身振りで物語を表現する落語の世界。 この番組では ふだん想像で楽しむ落語の演目を噺に合わせて あえて映像化。 すると古典落語の名作が なんと!あとは 見てのお楽しみ!あっ いえ こちらこそ。

いつまでもこうやって 寝かしとく訳いかねえもんですからどうだろうね お前さん その…兄弟同様のつきあいってんですから ねっ?これ ちょいと引き取ってもらう訳いかないかな?」。 兄弟同様といっても赤の他人ですからね」。 今朝も野郎に会ってね『どうだ? これから浅草 行かねえか?』ったら『いや めんどくさいから いいよ』なんて事 言いやがってね。 「いや 熊の…うるせえな コンチクショー!「当人 連れてきます!当人 連れてきて『これ お前だろ?』『あっ 俺だ』って言えば事が まるく収まるんですからね。

「俺の…?だって 今更これ私の死骸ですとかきまり悪くない?」。 はなは向こうも喜んでたんだけどもなそのうち 何か死骸持ってかれるの勿体ねえと思ったんだろうな。 あんまり うるせえ事 言うから『じゃあ 当人 連れてきますよ』っつったら その『当人』って言葉に向こうも思わず クッと言葉が詰まったというやつだ。 どけってんだ コンチクショー!当人 連れてきたんだから!」。 「えっ? そりゃ 一晩でもって人相も悪くなるだろ」。

「うるせえな コンチクショー 当人が見て当人だっつってんだからこれほど間違えねえ事ねえじゃねえか!さあさあさあ おう 運び出そう」。 三代目 三遊亭金馬が得意としこの噺にちなんだ祭りも開催される秋の落語の定番「目黒のさんま」いらっしゃいませ。 ご存じかと思いますが 士農工商。 更に 特権階級といわれたこのお殿様。 かような好天の折屋敷におるは無聊であるぞ」。 「されば 心身鍛錬のため野駆けなどあそばしては…」。

ご家来が 匂いを頼りにやって参りました 百姓家。 炭の遠赤外線効果という。 縁の欠けたお皿へ盛りましてそこは 自家製の裏の畑で取れた大根をたっぷりと おろしておしょうゆを ちゃ~っとかけてお殿様の前へ こう差し出した。 まるで ネオンサインみたいになって…。 秋の晴れた一日郊外に馬を飛ばして適当に運動して 汗をかいておなかのすいてるところへもってきて焼きたての 旬の熱々の脂の乗った さんまですからこれは まずい訳がない。 どこで覚えたんですかね自分で 頭と尻尾を持つとくるっと ひっくり返して ハグハグ…。

そのうちに ご親類筋にあたりますお殿様から ご招待を受けた。 その日のご趣向がお好きなお料理を何でも差し上げますといういわゆる このリクエストに お応えをしましょう。 あの御大身のお殿様がさんまをご存じな訳がない。 こんな脂っこいものをお殿様に差し上げてお体に障っては大変だってんで一旦 これを蒸し器にかけましてね脂 そっくり抜いちゃった。 こんなものが喉に刺さった日には大変だってんで虫眼鏡と毛抜きを持ってきてね一本一本 手ぇで抜いちゃった。