超入門!落語 THE MOVIE「転失気」「粗忽の釘」

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この番組のまとめ

落語には老若男女 いろいろなキャラクターが登場してくる訳でございまして…。 古今東西さまざまな落語家たちによって語り継がれてきた 古典落語。 どうも 朝から体の塩梅が よくないってんで掛かりつけの先生を呼びにやりまして診察を終えた先生が薬箱に手をかけてどっこいしょと立ち上がろうとしながら「時に 和尚は転失気がありますか?」と知らないから ものを聞くって事が悔しくてできないもんですから…。 後に残った和尚さんこの転失気という言葉気になってしかたがありませんで…。 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏南無阿弥陀…。

和尚様 行ってまいりました」。 「あの 和尚様 てんしきってのは一体 何なんでございましょうか」。 あのな え~ 先生にわしの薬が出来ておる頃であろうから 頂いてきなさい。 その折に よいか『先ほど 和尚診察の折てんしきがあるかとのお尋ね。 え~ 先生 珍念さんが はい。 先生 てんしきって 一体何なんでございましょうか?」。 だがなう~ 転失気などという言葉は別に 子どものそなたが知らなくてもよい言葉でな」。

転失気の『てん』というのは字で書くと車偏の転がるという字だ。 転失気というのは これおならの事だ」。 『転失気は お盃の事だ』ってそう言ってやろう。 決~めた! 転失気は 盃 盃…。 あれ? じゃあうちの和尚も知らねえのかな?だって 『借りてこい』ったの和尚様だよ。 え~ 何て言おうかしら?和尚様 お酒が好きだからお酒… は いけないね。 それじゃ 申し上げますけど先生が おっしゃるには転失気というのは あの…お盃の事だそうでございます」。 「転失気が自慢になりますか?」。

わっ! すいません 濱田さん!いえいえいえ そんな そんな!すいません!大丈夫です。 大丈夫でした?はい 大丈夫です 大丈夫です。 濱田さん すいません!大丈夫です。 「向こう三軒両隣」なんて言ったりしますけど六代目 春風亭柳橋が得意とした「粗忽の釘」箒なんてのは 寝かしとくもんじゃないってえからさ重い荷物を担いでようやく うちへ たどりついてすぐに すいませんけれども箒を掛けるんで釘を一本打って下さい」。 お前さんの事私 一番よく分かってるんだから一服する前に釘を一本打って下さい」。

コノヤロー!腹が立つ野郎だな いちいち!行ってくりゃいいんだろ行ってくりゃ!」。 エヘヘヘ!あっしはね ガキの頃からたたき上げの大工でございましてね。 まっ その大工ってえのが縁でねうちのかかあと一緒になったんでございますよ。 たまたまね かかあのうちの隣が普請場でございましてね毎日 通ったんでございます。 「アッハッハ あなたも そそっかしい」。 掛けやすいように 長い釘なんて事余計な事を指図しましてね。