数々のテレビドラマや舞台で活躍をされてその重厚な存在感 そして明せきな知性をにじませた舞台で演技で多くのファンを魅了してまいりました。 三田さんは 平さんとは「大河ドラマ」の「国盗り物語」や舞台をはじめとしていくつも共演されてますけど一方で 純粋に 俳優 平 幹二朗のファンでいらっしゃると伺いました。 そして お隣の浅利さんですけどまさに 浅利さんは先月まで 舞台「クレシダ」でね平さんと共演をされていた訳ですよね。
三田さん 今 本当に一部なんですけれども冒頭で「わしは樅ノ木が好きだ」とゆったりと語るシーンから最後のね あの 罪をかぶるシーン。 田中先生のマネージャーの人がそばにいたんで「すごいね。 それで 僕もその次の日が 僕のラストシーンで伊達安芸に迫っていく時に目が血走りたいと思ったんですよ。 でも 田中絹代さんは私も大好きな尊敬する大女優さん。
本読みの時に 僕も平さんは アラハバキという神様を演じてたんですけどももう 完璧にアラハバキの神様 そのものでプレゼンテーションする場だと思ってるから全力でやるんだっていう話を聞いて「あっ だからなんだ」と思って。 だから そのぶつかっていく精神っていうか年を取ろうがキャリアを積もうがものすごく大ベテランで立派な役者であろうが美濃の油売りから国を盗る事に生涯をかけたまむしと呼ばれた男斎藤道三です。 もう パッションフルーツです。
この「信長」での加納随天役なんですけども平さんの持つこの妖しい雰囲気が何とも たまらない魅力という事で評判になった訳ですけれども実は 平さんは 演じるにあたってある工夫をされていたんですね。 ひょっとしたら 三田さんはご存じかもしれないのでお答えにならなくて結構なんですけどもお二人に伺いますけどこの加納随天を演じる上で平さんは どんな工夫をされたというふうに…。
僕自身が共演させて頂いた時は平安時代の話だったんですけど全く 平安時代なんて知る由もないんですけども平さんは それをいとも簡単に連れてきてしまうというかもう 何か平さんが そこに たたずんでせりふをしゃべるだけでそこは もう 平安時代に感じてしまうというか。 浅利慶太さんの「ハムレット」蜷川幸雄さんの「NINAGAWA マクベス」といった具合に平さんは シェークスピア全37作品を上演するという壮大な計画を持っていらっしゃいました。
月並みな表現ですけどやっぱり全身で表現する人でしょう?そして 生活というのも 全部舞台のためにあるような生活でその存在感という事が実は色気なんですけども。 鉄幹と晶子夫婦を描いた「みだれ髪」。 私が 晶子をやって鉄幹を平さんがやったんですけどやはり 情熱の夫婦なんですね。 「みだれ髪」までは鳳 晶子の名前で出すがそのあとは「鳳」ではなくて「与謝野」で。 「明星」でも何でも与謝野晶子で出そう! ねっ。
とにかく 何か常に新しいものを作るとかお客さんに これを見せたいとか俳優さんたちにも 新しいもの風を吹かせたいとかそういうふうな 常々 思ってたと思うんですけど あの…カメラが舞台の時に入ったんですけどその時に 引きのカメラと寄りのカメラの位置を いち早く察知してそこに向けてすごい熱演されるんですよ。 「私だって 髪の毛一筋ほどでも真実を裏切れば」。 「私だって 時が我を忘れ私だって 髪の毛一筋ほどでも真実を裏切れば」。