超入門!落語THE MOVIE一挙放送スペシャル2017

戻る
【スポンサーリンク】
00:36:25▶

この番組のまとめ

そんなアテブリの技にも ご注目!「超入門! 落語 THE MOVIE」たっぷりと おつきあい下さい。 「超入門! 落語 THE MOVIE一挙放送スペシャル」本日のメニューを ご紹介!「こんな二十歳に 誰がした?」。 古今東西さまざまな落語家たちによって語り継がれてきた 古典落語。

かぼちゃって どなるよりはよ『唐茄子屋でござい』ってのが売れんじゃねえか?」。 「売れんの? 唐茄子屋でござい!ウソつき!ちっとも売れねえじゃねえか!」。 怒り調子じゃ駄目だな。 調子よく言うんだよ」。 「トウナスヤデゴザイ トウナスヤデゴザイ」。 「そういう調子よさじゃないの。 高調子で伸ばし気味に言うんだ」。 「唐茄子屋で~ ございってんだ」。 『唐茄子屋でござい』か。 唐茄子屋でござい!唐茄子屋でござい!出来たての唐茄子。 湯気のたってる唐茄子。 「当たり前だ コノヤロー!格子 傷だらけだ。

唐茄子屋。 かぼちゃ屋 こいつ 唐茄子屋。 売れよ!何で 俺が売るんだよ バカヤロー!おめえが売れ コノヤロー!」。 あれ? 唐茄子がねえぞ」。 もう 時間も時間だし よいしょ。 おい 見ろよ荷を空にしてきた!ああ そうか! 大変だったろ?」。 「大変な苦労でしたよ おじさん」。 おめえのな お父っつぁんもいい小商人だったよ。 お前 商売慣れてんな。 お前がな どれぐれえ 上見たのか知りてえだけだから。 上見たの 教えろってそう言ってんだよ」。 「上見たの 教えればいいの?あっ そうなの。

「ばあさん そこで 腹抱えて笑ってる場合じゃないよ お前!何だ そら! お前 何か?上見ろったらずっと 空 見てたのか?そら見た事かじゃないんだ バカ!コノヤロー! 何を言った…。 掛値しねえで どうやって女房子 養うんだい?」。 二十歳にもなってね掛値しねえで どうすんだよ?」。 「ウソつけ コノヤロー!二十歳ぐらいにしか見えねえぞ」。 「元が二十歳で 40が掛値だ」。 「だって 掛値しねえと女房子が養えねえ」。

「だからさ ねっ 『花魁 お大尽に何本も何本も お手紙を差し上げたんでございますがお大尽のお越しがございません。 「あんだって? おらが面見せねえって喜瀬川 患ってるってか?見舞ってやるべ。 屋根のねえ病院っつうのあるか。 花魁 患ってるって言いましたらね『じゃあ 見舞いに行く。

ヘヘヘヘヘ! 実は 花魁死んじゃったんでございやす。 「バカ! バカヤロー!人間 生き死にの事でそうだら ウソや冗談つくもんでねえだぞ!」。 では 何か? 喜瀬川 本当におっ死んだかや?」。 「はい! 花魁 本当におっ死んだんでございまして」。 『花魁 亡くなりました』ったら『じゃあ 墓参りに行く。 生きてる人の墓参りしてこいってんだから 本当に…。 今日は あなたのお好きな杢兵衛大尽をお連れ致しました。 え~ 南無阿弥陀仏。 「どけ バカ!喜瀬川… 堪忍してくんろや…。

「バカヤロー! 間違えるに事欠いて墓 2度も間違えるやつがあるかこのバカタレめが!喜瀬川… 堪忍してくんろ…。 今回はあの名作落語2つが なんと!あれ?ん?おっしゃあ おいで!おいで おいで!犬が ペットとしてもてはやされたのは江戸の後期からだそうです。 今から およそ200年前に生まれ五代目 古今亭志ん生が得意としたナンセンスな江戸落語「元犬」一席 おつきあいを頂きます。

今 その奉公人を探しに表へ出たところだ。 お前さん 私の口利きでもって奉公しようなんて気にならないかい?」。 八幡様の? 奉納手拭い?いけません。 う~ん… じゃあ この羽織を貸してあげますからねこの羽織を着なさいよ 本当に。 そこ 足をプルプルッて振るんじゃない。 そこでもって 雑巾で拭きなさいよこうやって。 違う! 雑巾で床を拭きなさい。 あらあら そうかい そうかい?じゃあ また その雑巾ゆすぎだしてな固く キュッと絞っといておくれ。 いや その雑巾を固く キュッと絞るの。

早速にも聞きたいんだけどお前さんの国はどこなんだい?あの長屋は何軒目だい?」。 火鉢の上に 鉄瓶が載ってお湯が チンチンいってんだろ。 ほら 鉄瓶が チンチンいってるよ。 ほら チンチン!」。 ほら 鉄瓶が チンチン!」。 じゃあ こんなかたちで 一つチンチン!」。 「ワンワンワンワン!」。 すると 私がね「ハァ ハァ… ワンワン」って!うわっ! はあ そうですか…。 続いては 六代目 三遊亭圓生が得意とした一席「紙入れ」。

え~ たばこ入れは挟んであるしえ~ 紙入れ 紙入れ 紙…!いけねえ!紙入れ 置いてきちゃったよ!そうだ 着物脱いだ時ひょいっと置いちゃったんだよ。 まずい! あの紙入れ旦那 俺のだって知ってんだよ!知ってる訳だよ。 俺 旦那からもらったんだ あの紙入れ。 ぽろっと落ちて開いて 読んでみると『今晩 旦那 帰らないから来るように』。 明日ね しらばっくれて旦那のうち 行ってみよう!俺の顔 見た途端に『新吉! てめえとんでもねえ野郎だ!』ったら『ごめんなさい!』ってそれから 逃げよう。

落語を映像化する「落語 THE MOVIE」楽しんで頂けましたでしょうか。 「落語 THE MOVIE」では実際の落語の音声を現場で流しながら撮影を行うのだが…「煙草屋の角を左に曲がってず~っと屋根があって…」。 そういうのがあったんでね…かといってね…えっと 「紙入れ」については友近さんがとっても色っぽい おかみさんをやってくれた訳ですけれども…だから これはね やっぱり…ちょっと そこ…「落語 THE MOVIE一挙放送スペシャル」まだまだ続きます!え~ようこそ おいで下さいました。

これ 熊の野郎ですよ」。 「熊の野郎ってえとこ見ると知り合いかい?」。 もうね 兄弟同様のつきあいなんですよ。 とにかくね え~ この長屋の町役人なんですけども身元が分かんなくて困ってたんです。 「いやいや そんな!家族も何にもねえ身寄り頼りのない本当に寂しい野郎なんですよ。 あっしがね 兄弟同様でつきあってるぐらいなもんでね」。 いつまでもこうやって 寝かしとく訳いかねえもんですからどうだろうね お前さん その…兄弟同様のつきあいってんですから ねっ?これ ちょいと引き取ってもらう訳いかないかな?」。

「いや だって 熊の野郎です!」。 間違いないって。 お前 熊の何を知ってんの?昨日今日のつきあいでしょ?あっしはね長いつきあいなんすよ。 長いつきあいの私が熊ってんだからこれほど間違いない事はないでしょう!」。 「いや 熊の…うるせえな コンチクショー!ああ 分かりました。 「ハッハッハ!兄貴 何やってんだろうな。 大体 この長屋に熊なんて野郎はあっ 俺だ。 兄貴 兄貴!俺 こっち 俺 こっち!」。 「あっ コノヤロー! いつの間に越しやがった コンチクショー!」。 間違えねえ 俺 見たもん。

はなは向こうも喜んでたんだけどもなそのうち 何か死骸持ってかれるの勿体ねえと思ったんだろうな。 あんまり うるせえ事 言うから『じゃあ 当人 連れてきますよ』っつったら その『当人』って言葉に向こうも思わず クッと言葉が詰まったというやつだ。 「いや~ 気が付かなかったな本当になあ。 どけってんだ コンチクショー!当人 連れてきたんだから!」。 「本当に連れてきましたよ。 「えっ? そりゃ 一晩でもって人相も悪くなるだろ」。

うま~! 何これ!回転ずしって こんなうまいの!?う~! さんま めちゃうま〜!ハハハハ!決めた!明日の接待は この店にする!え…?いや それは駄目ですって 社長!ん? 何?いえ 何でもないです。 「されば 心身鍛錬のため野駆けなどあそばしては…」。 されば目黒の里辺りが よろしいかと」。 よし!では 目黒まで遠乗りだ。 「何? 弁当がないの?余は空腹だぞ! 弁当!どっか その辺に…マクドナルドはないか?」。

炭の遠赤外線効果という。 縁の欠けたお皿へ盛りましてそこは 自家製の裏の畑で取れた大根をたっぷりと おろしておしょうゆを ちゃ~っとかけてお殿様の前へ こう差し出した。 まるで ネオンサインみたいになって…。 秋の晴れた一日郊外に馬を飛ばして適当に運動して 汗をかいておなかのすいてるところへもってきて焼きたての 旬の熱々の脂の乗った さんまですからこれは まずい訳がない。 どこで覚えたんですかね自分で 頭と尻尾を持つとくるっと ひっくり返して ハグハグ…。

「えっ… あっ ははっ!目黒は風光明美…」。 あの長やかなる… 黒やかなる…ピシピシ ピシピシッ! ピカ~ ピカ〜!何とも…」。 そのうちに ご親類筋にあたりますお殿様から ご招待を受けた。 その日のご趣向がお好きなお料理を何でも差し上げますといういわゆる このリクエストに お応えをしましょう。 あの御大身のお殿様がさんまをご存じな訳がない。 こんな脂っこいものをお殿様に差し上げてお体に障っては大変だってんで一旦 これを蒸し器にかけましてね脂 そっくり抜いちゃった。

あの アメリカンを一つ。 ねえ お父さん アメリカンって何?あ~ アメリカンね。 ブレンドコーヒーってあんだろ?お待たせしました アメリカンコーヒーです。 ん?アメリカンって どういう意味?アメリカン?アメリカンは 浅く焙煎した豆の事。 どうも 朝から体の塩梅が よくないってんで掛かりつけの先生を呼びにやりまして診察を終えた先生が薬箱に手をかけてどっこいしょと立ち上がろうとしながら「時に 和尚は転失気がありますか?」とこう お尋ねになった。

うちの和尚様のお使いでてんしきがあったら 一つお貸し願いたいんでございます」。 和尚様 行ってまいりました」。 「あの 和尚様 てんしきってのは一体 何なんでございましょうか」。 その折に よいか『先ほど 和尚診察の折てんしきがあるかとのお尋ね。 「ええ お忙しいとこ 相すいませんあの~ さっき 和尚診察の折に『てんしきがあるか?』ってお尋ねでございましたね」。 だがなう~ 転失気などという言葉は別に 子どものそなたが知らなくてもよい言葉でな」。

転失気の『てん』というのは字で書くと車偏の転がるという字だ。 これで 転失気。 転失気というのは これおならの事だ」。 あれ? じゃあうちの和尚も知らねえのかな?だって 『借りてこい』ったの和尚様だよ。 それじゃ 申し上げますけど先生が おっしゃるには転失気というのは あの…お盃の事だそうでございます」。 「いや~ 和尚様 もう すっかりよろしいようですな。

「転失気が自慢になりますか?」。 「この桐の箱の中に?転失気 収まりましたか。 お寺方では この 盃の事を転失気と おっしゃいますか?我々 医者の方では気を転び失うつまり 転失気というのはおならを指しますがな」。 わっ! すいません 濱田さん!いえいえいえ そんな そんな!すいません!大丈夫です。 大丈夫でした?はい 大丈夫です 大丈夫です。 濱田さん すいません!大丈夫です。 「だからさ 今 俺 やっと重い荷物担いで 帰ってきたんだから一服させてくれたっていいじゃねえか」。

それが おめえみてえに早くやれ 早くやれってえとなやりてえ事だって やりたくなくなっちゃうんだ 本当に。 その大工につかまえて お前余計な指図をしやがって。 どのぐれえの釘が一番掛けやすいなんてのは俺が一番よく分かってんだ 本当は腹が立つ野郎だな。 何だと思ってんだ 本当にな。 『あなた 大工さんなんてのはもしもの事があるといけないから私 毎日 体温測るわね』。 『おい!仕事 行ってくるよ』ってえと『あなた 今日は危険日だから気を付けて』って。 俺に どんな危険日が待ち受けてんだ 本当に。

「それは 随分難しい事を言われましたな。 「アッハッハ あなたも そそっかしい」。 掛けやすいように 長い釘なんて事余計な事を指図しましてね。 あんまり 頭にきちゃったんでね八寸もある瓦っ釘でございますよまた イライラしてたんですね柱 外して壁に打ち込んじゃった。 それで さっきからガタガタ 音がしてたんですな。 釘を打ち込んだってんだけどもね仏壇の後ろでガタガタ ガタガタ 大きな音がする。 「ばあさん! ばあさん!こっちへ来てごらん!阿弥陀様の喉から にゅうっと長いのが一本出ちゃってますよ。

そして 1月4日の「落語 THE MOVIE」は…春風亭一之輔の「初天神」「助けて下さ~い!人さらいで〜す!くそ 出ねえな。 古今亭菊志んの「饅頭怖い」。 「超入門! 落語 THE MOVIE」総合1月4日水曜夜10時50分たった一人で全てを演じきる究極の話芸 落語。 時代時代の落語家によって数多くの名作が語り継がれてまいりました。 聞き手の想像力で無限に広がる落語の世界ふだん聞いて楽しむ落語の演目を…。 あっ ちなみに江戸時代では 深夜0時ごろの事を九つと言ったんだそうです。

丸に矢が当たって当たり屋こんなんだ』とか言ってそれから 何だ『出てくんのが早え』とか俺は江戸っ子だからとか言ってな気取ってやんだ 冗談じゃねえやそれから 世辞 使ってたねえ。 割り箸が きれいでもって器が きれいでもってそれから つゆ加減がよくてそばが細くって 腰が強くってちくわが厚っぺらに切ってあって本物使ってるってんであんまり世辞ばっか言ってっから食い逃げかと思ったらそうじゃねえんだよちゃんと 金 払ってんだからな。 あんな勘定してるさなかに時なんか聞いたら勘定間違えちゃうじゃねえかよ。

「そば屋 コノヤロー!呼んでんだろ おい! そば屋!」。 寒いね 今日は」。 「そうすか?今日は 随分 汗ばむ陽気だってみんな 言ってますけどね。 今日 暖かいな。 どうだい? 商売は 景気は」。 「悪いっていうか まあね世間じゃ 景気悪いみたいですけどうちは お得意様 大勢いるんでまあ もうかって もうかってしょうがないっていうか ヘヘヘ!正直 笑いが止まらないというかまあね ヘヘヘヘヘ!」。 本当かよ。 本当だ。 きしめん 頼んだか おい!太すぎやしねえ?これ そばかい おい! 本当に?まあ いいや。

本物だよ。 本物 本物 おめえんとこ…。 フッ フッ… ズズッ!本物の麩だね こら おい。 今から およそ200年前の噺を基にした ある夫婦の物語。 四代目 橘家圓喬が得意とした一席「三年目」え~ 一席 おつきあいのほどを願っておきますが。 昔 あるところに 大変に仲のいいご夫婦がおりまして。 そうでしょう?う… 裏の海苔屋のおばあさん。 あの海苔屋のばあさんに花嫁衣装。 病人に薬なんだから無駄てえ事はない。 お前 そこまで私の事を思ってくれるならその婚礼の晩に幽霊になって出ておいで」。

…って バカバカしい話があったんで。 おかみさんの方何日かしますというとこれ ない寿命と見えましてぽっくり お亡くなりになる。 さて 四十九日が過ぎた頃から後添えを持て持てと親類縁者から言われます。 一生懸命 断っておりますがやはり この本所のおじさんってのは しつこいもんで。 「はい こんにちは本所のおじさんです。 「はい 本所のおじさんです!」。 10万億土てえ遠いとこから来てるんだからまあまあ 遅れる事もあるだろう。 …てんで 2日目待っておりましたが 出てこない。

雁首でもって 枕屏風パッ… 引っ掛けるってえとぐおっ! 引っ張った途端に先の かみさんの幽霊が スゥ…。 「落語 THE MOVIE」いかがでしたでしょうか?落語に興味を持たれた方は見る落語どうぞ 一席 おつきあい下さい。 江戸時代 猫は ネズミを駆除する貴重な存在だったそうです。 中でも絹糸などを作る 養蚕業者では蚕を食べるネズミは天敵とされていて猫はとても重宝されたんだそうです。

この猫は まあ 何の変哲もないブチ猫なんですがそのおまんまの入ってる茶わんを見て 道具屋さんが驚いた。 絵高麗梅鉢の茶わんと申しましてまあ 江戸へ持ってきゃ捨て値でも3百両。 どうかすりゃ5百両はしようという大変な品物でございまして。 これ うまい事言ってなこっちへ安くもらっちまって江戸へ持って帰りゃ3百両 5百両って もうけだよ」。 う~ ゴロゴロ ゴロゴロ言ってやん。 今 大体 道に一円玉落ちてても誰も拾わないですからね。

いや なぜと聞かれてもまあ あなたはご存じないかもしれませんがなその茶わん 絵高麗梅鉢の茶わんと申しまして江戸へ持っていきゃ捨て値でも 3百両どうかすりゃ 5百両という品物でございまして「知ってたんかよ。 今でこそ お金のやり取りをキチンとするのは常識ですが江戸時代では「宵越しの金は持たねえ」なんて稼いだお金をその日のうちに使い切るのが粋だったんだそうです。 八代目 三笑亭可楽が得意とした一席「三方一両損」。

やな野郎だな 江戸っ子のくせに。 この野郎。 やい! この野郎!てめえだって 江戸っ子だろ!チキショウ。 この野郎!んなイワシの塩焼きなんてしみったれたまね するない!」。 「変な野郎が来やがったな。 何を肴で酒を飲もうと大きなお世話だ この野郎 本当に。 「何を? 開けて入れ?当たりめえだ この野郎。 「この野郎 お節介な野郎が来やがったな チキショウ。 「てやんでえ この野郎。 「何だ この野郎。 罰当たり野郎」。 この野郎 チキショウ。 金太郎さんこいつは こういう野郎だ。

「おはようじゃねえ バカ野郎。 『殴れるもんなら 殴ってみやがれ』ったら 野郎 手が早いねパパパパって来やがったの」。 …なんてんで これから金太郎 大家が願書をしたためましてお恐れながらと南の町奉行 大岡越前守様に訴えて出る。 願書の趣によるとその方 去んぬるし柳原において金子3両を取り落としこれなる金太郎が 届けし折それを受け取らず乱暴にも打ち打擲に及んだとあるがそれに相違ないか?」。 ったあ このお節介野郎が届けに来やがん。

奉行 感じ入ったによってな両名の者に改めて奉行より 2両金ずつ褒美を差し遣わすがこれは受け取りくれるであろうの?ほれ 両面の者に2両金ずつ下げ遣わせ。 吉五郎 金太郎が届けし折その方 受取りおかばそちの手元に3両ある。 また 金太郎も その折もらって立ち帰ればしかるにいさかいが絶えんと申すので余が預かりおかば越前の手元に3両ある。 吉五郎に金太郎 両名待て。 じゃあ お奉行様遠慮なく頂きます」。 あなたの想像力で無限に広がるエンターテインメントそれが落語です。

いいか? 釣堀っていうのはな釣りを気軽に楽しむための場所だろうが。 人の性格は 十人十色。 実のところ性格が違う2人の方が案外馬が合う事が多いんだそうです。 五代目 柳家小さんが得意とした性格が正反対の2人が織り成す会話劇こっち 入んなよ。 そう お前のようにものを食べるそばでガミガミ ガミガミ 急かれたってしょうがないよ。 一つのものいつまでペチャクチャ食ってんだよ。 「こういう具合にできねえかよ」。 本当に。 こういうのはな 一服吸ったらポンッと はたくんだ。 一服吸ったら。 チクショウ。

お茶を飲んでたんでございますが何を思いましたのか湯飲み茶碗を持ちましてねええ こう… のぞき込んだりひっくり返したり日に透かしてみたりして千度ひねくり回して「はてな」ちゅうて出ていきましたんですわ。 いや そのな 湯飲み茶碗よりそのカゴの そこに入ってる…数多く入ってるやろ?これやったら タダであげるさかい持っていったら ええがな」。 あの さっきここで お茶を飲んではった人誰か知ってるか? 知らんやろ?京都の黒門の店にな 茶道具屋の金兵衛さんちゅうてな人呼んで茶金さんちゅう人じゃ。

このお茶碗どすか?へえ…。 5百両? 千両?これ… いやいやこれは どこにでもある清水焼の一番の安茶碗ですがこれが どないぞ?」。 ああ~このお茶碗どしたかいな。 このお茶碗私に買わしてもらいます」。 「面白い茶碗である。 まろも その茶碗が見たい」。 人を呼びまして茶碗を持ってまいります。 「おお 面白き茶碗であるな。 紙にサラサラサラッと書きました歌一首「清水の 音羽の滝のおとしてや茶碗もひびに もりの下露」…という一首を添えまして茶金さんのところへ戻ってまいりました。

「えっ… 千両で?いや これは 茶金さんの人徳でっしゃないかいな。 「えらい もう今度はね 茶金さん!10万8千両の銭もうけでっせ!」。 今夜は そんな食わず嫌いな あなたにも落語の楽しさを味わって頂ける特別なメニューを用意しました。 今回は夏にピッタリの怪談噺やあの古典落語の名作が なんと!こうも暑いと体に こたえますよね~。 何でもエアコンのなかった江戸時代には少しでも涼しく過ごすためにああ こう…玄関先に水を打ったりですとか風鈴をつるして風を音で感じたりですとか…。

美しすぎる幽霊が巻き起こす大騒動。 今から200年前に生まれた古典落語だあんまり怖いような幽霊ってのは出てこないもんでございまして…。 「おお この江戸でもって幽霊が出るって。 番町に青山鉄山って旗本が住んでてよ屋敷に奉公してたお菊さんって女にほれて口説いたら お前言う事 聞かねえってんだい。 その晩から お前 お菊さんの幽霊が 井戸の中から現れて皿9枚 勘定するってえと『恨めしゅうござる鉄山殿』。 「いる訳ねえだろ そんな幽霊が本当に…。 まな板橋 渡った辺りで 幽霊がお前の喉笛 ガブッなんてな。

この評判が だんだん だんだん大きくなりまして日に日に見物の数が増えてくる。 そうするってえとねもう お菊さんの方でも今までは 長年 ただただ惰性で「1枚 2枚」とやってたものが見物が増えると張り合いが出るんですな。 そうすると また見物が増えておなじみとか常連とか中には 鉢巻き締めた親衛隊なんてのが最前列に ズラ~ッと陣取ったりなんかする。 さあ この評判に目をつけたのがある興行師。

スポットライトがポ~ンと当たるってえと浅葱の幕がサッと落ちる。 続いては 明治時代に上方から東京へ伝えられありがとうございます。 まあ昔から「浮気は男の甲斐性だ」なんてな事を言いますがねその女と一緒になりてえんだが今の かかあが邪魔になるんだ。 まあ お前にその頼みというのはな そのよ…俺が 後で一升買うからよそいつを手土産って事でぶら下げてってな …で まあうめえ事言って 上がり込んでかかあに湯飲みか何かもらってよちょいと一杯やってもらいてえんだよ。

あっしの好きな小唄にね『八重一重』ってのがありましてね。 『八重一重山も朧に薄化粧』なんてねエヘヘッ…」。 ♪「薄化粧」なんつってね!♪「テンツツン ツン チツテンツトン ツテ」「およしなさい!」。 ♪「ツトテンチン」♪「うて なまなか 後 悔やむ」♪「恥ずかしいではないかい」なにもそんなに邪険にする事はねえじゃねえか!」。 亭主のある体なんだ!第一 お前が女を口説く面かい!本当に。 ブルドッグみたいな面しやがって!」。

『俺は そこへ飛び込んでってかかあをどかして田舎の芸者に2年でも3年でも いくらになるか分からねえから たたき売ってその銭を山分けしよう』ってんだ! こん畜生。 何だよ おい?あの野郎 いい役者だね おい。 やい かかあ この野郎!よくも私の亭主なんだから。 「何を グズグズしてやんだ 本当に!出ていきやがれ 畜生!バカ野郎…。 表の戸をガラガラッと開けてさあ! ここに出刃庖丁がある。 もし 思って頂けたなら今度は是非寄席に足を運んでみて下さい。