じゃが しかし 戦国の世駿河の名門 今川氏が井伊の者は それは長きにわたり戦うたものの時代の流れには あらがえず。 井伊谷は とうとう 今川の治めるところとなってしもうた。 その無念 いまだ冷めやらぬ頃井伊家に 一人の姫が生まれたのじゃ。 彼女が辛くも守りきった井伊家はその後 ２６０年にわたり江戸幕府の屋台骨を支える事になったのじゃ。 のう 皆！おおっ！井伊家が 今川の軍門に下ってからまだ日も浅くゆえに 今川の支配を歯がゆく思う者が ほとんどで。 井伊家の菩提が弔われている大事なお寺じゃ。
何か？亀之丞様！しかし…。 おう 亀之丞。 ハハハハハッ！ところで 姫は もう 亀の女房役をやってくれておるのか。 はい？亀之丞。 実は２人はな…夫婦約束をする事になったのじゃ！ ハハハッ！ゆくゆくは ２人は夫婦になるという事じゃ！ハハハハハッ…！夫婦ですか？亀之丞は 姫の婿となり井伊の当主となるという事じゃ！ハハハハハッ…！当主？あっ… 何じゃ 姫は喜んではくれぬのか？あ… いや…。 では 井伊の姫は亀之丞様を婿にお迎えする事になったのでございますか。
それは 竜宮小僧というやつじゃ。 竜宮小僧とは あれか？ああ 忙しいやあ～！猫の手も借りたいにぃ。 そうじゃ！忍びかと思っていたのは竜宮小僧ではないかと和尚様がの！はあ？ご返事でござりました。 ハハハハハハハッ！竜宮小僧～！あ… 疲れたか？何を これしき。 ばか！ば～！？あっ！そうか！何じゃ？どうかしたのか？井戸の子は竜宮小僧であったのではないか？何を やぶから棒に。 竜宮小僧は淵に住んでおると聞く。