今日のお話は あの あさや新次郎が暮らしていた加野屋が加野銀行を開業するほんの少し前の出来事ですただいま。 亀助の家ですあ～っ ナツ！この人が加野屋の中番頭の亀助ですお父ちゃんの しんどいのも吹き飛ぶわ～！ ハハハ！お前さん お帰りやす。 おおきにな！このころ 亀助は加野屋の炭坑事業のため九州に移り住んでおりました心の声もうすぐ５年になるか。
ふゆは わての大事な大事な嫁はんなんだす！嫁はん？ 美和。 それは もう何べんも聞いたわ！きれいな卵みたいでええこっちゃってなぁ！うれしそうに何べんも何べんも！今日こそなんとか許してもらお思てお目にかからしてもろたんだす。 今日はな 何があっても許さへんてそれだけ言いに来ましたんや。 そのケンカ うちに預けてもらわれしまへんやろか？うちの芸子仲間なんだす。 いや それが…今日が勝負や 今日が勝負や思たらわて 何か もうドキドキしてしもて。
ほんで そのお父様とはいつ お会いになりますのや？今日だす。 今日だすか？へぇ。 今日 ５年ぶりに会うてもらえる事になったんだす。 …で 今日会うてもらえる事になったんだす。 回想もう金輪際 ふゆには指一本 触れんといとくれやす。 どうか…どうか お願い致します！え… えっ？泣いてはりますのんか？大番頭さん。 何や 亀助の気持ちが分かり過ぎてしもてなぁ。 さっきの雁助さんの真に迫るお芝居この目で しっかり見届けさしてもらいましたさかい任しといとくなはれ。
そやけど あの加野屋の中番頭さんもしっかりせな あかんわなぁ。 すんまへん すんまへんすんまへんてなぁ！結局 それしか言われへんのか！もう そないな男にうちの大事な娘任しとけるかいな！これが コメツキバッタです。 わての方から お願いしといてこないな事 聞くのも何だすけど何で こない一生懸命やってくれはりますの？わてなんかのために。 ほら！ さすが天下に聞こえた加野屋さんの番頭さんだす。 うちも サツキおねえさんも美和は お三味線。 ♪～美和の三味線とサツキの舞。
お前は ほんまに余計な事ばっかり言うて…！けど 亀助かてほんま ふゆの事は大事にしてます。 そうだすやろ？ そない心配せんかて 大丈夫だすて。 現に今 亀助は一人なんやろ？こら いよいよ危なおますなぁ。 亀助も わてらも 悠長にしてる場合やあらしまへんで！これは これは お忙しいとこ遠路はるばる おいで頂きおおきに。 ええ ほんまだすか？相手役の うちが言うてんのやさかい 大丈夫だす。
「一念 岩をも徹す」いいますやろ？亀助さんのまっすぐな お気持ちは間違いのう お父さんに通じます。 けど うちの人は亀助さんとは まるで違ててそうだすなぁ… 強いて言うたら手先が器用いう事だすやろか。 亀助は うちらの身内だす。 おい こら！ こら！ こら！そんなもん どっから持ってきはったんだすか？相手は 閻魔さんだすさかいな！今 クマさんに言うて お千代様を決して部屋から出さんようにお願いしときました。
信じる？その閻魔さんいう人をだすか？いいや 亀助をだす。 亀助さんを？そうだす。 亀助 言うてました。 もし ほんまに お父さんがふゆを取り返しに来たとしてもきっと亀助は 嫁はんのためにやり遂げますやろ。 もし 万に一つでも亀助に何かあったら思てな…。 何だす？亀助さん。 へぇ うちのおねえさんで酔うて 酔い過ぎてしもて亀助さんに絡んでしもただけなんだす。 そやけど ご主人な この亀助は…。 亀助！ 亀助！こら またもっと間の悪い事に…！へえ…。 亀助はん！これが あんたのやり方でっか？すんまへん。
はぁ？ 何だすやろか？確かに あの時…メチャクチャにする あの親不孝者をはり倒して 蹴り倒してほんまに殺したろかと思いましたわ。 憎うて憎うて ふゆもあんさんらも み～んな！ほんで それから すぐあんさんから初めて手紙もらいましたんや。 ふゆは 九州一のええおなごになりました」。 九州全部 調べて回ったんかい！「ふゆに 子どもができました。 もうちょっと ひねれよ！「ふゆは 九州一の母親になりました」て…。
サツキ。 あんた？ ひょっとしてサツキさんの旦那さんいうのは…。 サツキさんなぁ家 出てきはりましたんやで。 ほら 早う！説明でけへんのだすやろが！ちょちょっ 亀助。 何でだす？さっきな サツキさんが痛い言わはった時な。 これ どちらの絵師さんだす？もうすぐ ご一緒になりはって１年になる言うてはったさかいその お祝いにだすやろか？何か言いなはれな あんた。 うちの人は 愛想あれへんし口下手やし何考えてんのかよう分かれへん お人なんだす。 洋傘 作らしたら日本一だすさかい。
ほな 彦三郎さんに乾杯の音頭を頼みまひょか。 おお… 大丈夫だすやろか？実は わて 加野屋さんのご近所に住んでながら今日まで加野屋さんの前の道よう通りまへなんだんや。 あの…それでは 乾杯でけしまへんわ。 …で 結局 乾杯の音頭どないしまひょ？誰か…。 旦那様ゆうたら 面白がって…！そうだす。 ほな 改めてみんなで乾杯 致しまひょ。 乾杯？ そら よろしおますな！ほれ あさ。 へぇ！結局 乾杯の音頭は お兄ちゃんが一番よう似合てはりますわ。 乾杯！乾杯！今度はなぁ…。
Ｇｏｏｄ ｍｏｒｎｉｎｇ！五代様？ファースト・ペンギン。 恐れを見せず 前を歩む者が…！へ？Ｃａｎ’ｔ ｂｅｌｉｅｖｅ ｗｈａｔ ｌ ｊｕｓｔ ｓａｉｄ．やぁ 九州からお戻りでしたか。 ペンギンは あなた様だす。 ファースト・ペンギン！おなごの大学校という大きい大きい海に足 滑らせる事のう飛び込む事ができるようお手伝いがしたいんだす。 Ｎｏｗ ｔｈａｔ’ｓ ａ ｓｕｒｐｒｉｓｅ．やっぱり 無理だ。