超入門!落語 THE MOVIE「粗忽の使者」「妾馬」

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この番組のまとめ

聞き手の想像力で無限に広がる落語の世界ふだん 聞いて楽しむ落語の演目を…。 目の前に鮮やかに現れる笑いと人情の物語見る落語どうぞ 一席 おつきあい下さい。 今から およそ300年前の滑稽本を元に作られたという「粗忽の使者」。 今日 このお屋敷にさお使者って 殿様の名代の。 ほら 田中三太夫の旦那ここのお屋敷の。 「本日は お使者のお役目ご苦労さまでございます。 拙者は 当家の家臣田中三太夫と申す者でござる」。 「地武太治部右衛門と申す者でござる」。 「早速でございまするがお使者の口上をお聞かせ下さい」。

田中の旦那がね指 ポキポキ鳴らしながら」。 「ご当家に もっと指先に力量のある御仁がござらぬか?」。 でも まあ 探していねえ事はねえだろうからしばらく お待ちをってんで今 田中の旦那が指先に 力量のあるのを探してるから俺が行ってこようと思ってね」。 田中の旦那ってえのはねお屋敷の 柔の指南役。 ああ… 拙者は 田中三太夫。 中田留太夫というのがその方の名前じゃ。 最前 お目通りを致しました田中三太夫めにござります」。 いや~ご貴殿の居敷きをひねりまする指先に力量のある者を」。

大丈夫 大丈夫。 「う~ん ご貴殿大変冷てえお手をしてござるな。 「テヘヘ! 屋敷を出る折聞かずに参った」。 今日はイタリア・フィレンツェの伝統的なお菓子ズコットを作りたいと思います。 ズコット? だっさい名前っすね。 えっ? やだ!江戸時代でも 本音と建て前使い分ける処世術が大変 重要だったそうです。 殿様の側室となった妹が子どもを授かり兄の八五郎は 屋敷に招かれるあべこべに男というのは情けないですね。 今日はな店賃の催促じゃないんだよ」。

ニワトリ産むこたあねえじゃ…」。 「ニワトリじゃないよ。 お殿様も大層なお喜びようでな『兄の八五郎 目通り許す』ってんだよ。 いいかい? 言葉を丁寧にな。 「八五郎 苦しゅうない。 これ 三太夫。 八五郎 いかが致した?」。 「これ その方らそこで何を致しておるのじゃ?『即答をぶて』を『そっぽをぶて』と間違えた?これこれ 三太夫 控えておれ」。 「余の前じゃによって無理に言葉を改めておる。 「三太夫 控えておれ。 これ 八五郎その方は ササを食べるか?」。