総合診療医 ドクターG「ボーっとして反応しない」

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この番組のまとめ

永田さん大丈夫ですか?永田さん?おい どうした?あっ…永田さんの様子が変なんです。 でも その日の夜…永田さんの様子が変なんです。 細菌やウイルスとの終わらない闘い…その最前線にいるのが…それが 忽那先生の向き合い方だ。 さあ 小出先生 どうですか?透析をされている方の発熱と意識障害。 患者を救う事ができるのか?ドクター ジェネラル!どうされました?少し前から様子がおかしくて…。 永田さん! 永田さん!バイタルは?目をみますよ。 セフトリアキソンとバンコマイシンアシクロビルを準備して下さい。

私が知ったのは大体 1年ぐらい前だと思います永田さん 腕盛り上がってますけどどうされたんですか?これか?「シャント」って言ってな透析の時にここに針をブスッて刺すんだよ。 先生 主人は大丈夫でしょうか?頭部のCTと胸部のレントゲンを撮りましたが異常な点はありません。 糖尿病性壊疽が進行して。 でも あれだけ患っても前向きに仕事やってる永田さんのこちら バイタルデータでございます。

それでは研修医の皆さん 糖尿病の永田さんに何が起きているのか考えられる病名をフリップに お書き下さい。 「細菌性髄膜炎」という病気は…激しい頭痛や発熱首が硬くなって動かなくなる項部硬直という症状が出る事があり…髄液中の細菌は 「グラム染色」という検査で確認します。 中耳炎が ずっと慢性的に起こっていたとすれば そこから…細菌性髄膜炎であれば典型的には もう少し髄液所見が派手であってほしいかなと思います。

じゃあ 感染症以外で この人に考えられるものってありますか?「内分泌」 「低酸素」「体温」の可能性が血液検査の結果から 「尿毒症」と「電解質」の可能性が低くなった。 私は 感染症専門なので抗生物質の使い方とかですね正しく使いましょうというような事を呼びかけているんですけど例えば 風邪というのはですねウイルスによるものですからもともと抗生物質というのはばい菌をやっつける薬ですからよ~く処方される抗生物質というのが あってですねそれがですね これなんですが…。 感染症以外に 薬物による脳症の可能性も出てきた。

先ほどと違って薬剤性脳症を挙げて頂きましたけど。 意識障害の原因として何かしら薬剤を投与された事による薬剤性脳症を考えて恐らく 時間経過によって薬剤が抜けた事で意識も改善してきた というのが同時に起こったんじゃないかなというふうに考えました。 ならば 薬剤性脳症は どうなのか。 そうすると この人が ほんとに薬剤を投与されてるとすると薬剤性脳症なのかもしれないですけど意識障害が あんなに急に良くなるか というですね。

アメリカでは セフェピム脳症のリスクが医療現場に 十分に周知されていないとして2012年 FDA 食品医薬品局が改めて注意喚起を呼びかけています。 今 永田仁一さんが入院されているんですがそちらの病院で前々回の透析の時中耳炎の治療で抗菌薬を使いましたか?セフェピムを点滴で入れました。 これは どう説明できますか?腎臓が 正常な人は抗生物質を点滴で投与すると…。 意識レベルが急激に下がった永田さんを見たドクターGは命に関わる危険な病気細菌性髄膜炎に備えいち早く 抗菌薬を投与。