桂文枝の演芸図鑑「東出昌大、なすなかにし、蜃気楼龍玉」

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この番組のまとめ

大阪と東京の違いについていろいろお話をしてきましたけども今日 ちょっと落語についてですね一番の違いは大阪には 真打ち制度がないという事なんですね。 東京は 真打ち制度があって真打ちっていうのは真打披露興行があってみんなからその日から師匠と呼ばれどこか こう自分の落語家人生にメリハリがつくっていう感じでそれでは今日の出演者でございます。 でも 久しぶりに大阪帰ったらやっぱ ちょっと違いますね。 この間 帰った時にね新大阪の駅 出たんですよ。 大阪のオジサンとか 違いますよ。

スタイリッシュな…。 スタイリッシュですね。 大阪の古い商店街の店員のオジサンとか違いますよ。 歩いてて バッタリ会うから 「うわ~久しぶり!」って挨拶してね。 こうやって挨拶した?こうやって。 いや それだんご屋さんの挨拶や それ。 いや そんな角度で挨拶せえへん 僕は。 普通に挨拶したんだね?そう。 こうやって?工事現場の看板の挨拶や それ!「安全第一 作業中です」。 何で 自転車 立ちこぎしてる走り方やねん!「あかん!延滞料金 取られる!」。

友達ができないって言うんですよ。 「そうなん? 友達できなかったらさみしいやろ」って言うたらねそいつ そう言うんですよ。 「じゃあ 友達 さみしいんやったら友達つくろう。 俺も友達やから。 「じゃあ 僕も ちょっと新しい友達つくるわ」言うてその子 帰っていったんですよ。 こうやって帰っていきました?それ 服屋のオッチャンや それ!こうやって帰ったんちゃうの?町娘でも帰らへんねん!こうやって帰った?旅館の女将でも 帰らへんねん!「ちょっと友達探してくるわ。

しょうがねえからさこの番号札ってえのを渡して順繰りに据えていくんだけどもな。 俺は 番号札もらってみるってえとよへの36番としてやんだな。 こっちは 面白くもねえからよ一人で ブツブツ ブツブツ文句を言ってるってえと俺の前にないい女がいやがんだよ」。 私も灸を据えに来たんでございますけど皆さんが苦しんでるのを見ていてつい据えそびれてしまったもんですから私の番号札と取り替えて頂けませんでしょうか』って言うから『ええ。

そしたらよ そのうち この野郎が線香を持ってきやがってな『あの…よろしゅうございますか』てんでうれしそうに言いやがんだコンチクショー! それから『おう… おう いいよ。 おめえ その熱いの熱くねえのって おめえ!背中じゃ 煙が ゴ~ッと渦巻いてやがるしね俺 よっぽど 逃げ出してやろうと思ったけどもさこのまんま駆け出したら『かちかち山』のタヌキだろ?しょうがねえから歯 食いしばって『う~ん!』と我慢してたんだ俺はな。

どこが 一番難しいですか?いやもう 「ちゃうわ」とか「ちゃうねん」とかそういうのは 関西弁であって当時の天満の船場言葉だったり私も ず~っと 久坂玄瑞を…。 久坂玄瑞は まあ 幕末の…何だろう磯田先生っていう歴史学者の先生が幕末のおっきな流れがあったとしたら 身をていして自分が その水に押しやられるって分かっていながらも最後 バルブをひねって激流のダムの水を決壊させた人物っておっしゃってて…。 だから 久坂玄瑞はやっぱり 禁門の変でパ~ンと 自分で飛んでっちゃったんですけど。