ポストを設置した病院では赤ちゃんを保護する体制を24時間整えています。 しかし、30分以上たっても混乱した女性はタクシーでポストのある病院へ向かい出産しました。
匿名で子どもを手放すことができるのが、安易な育児放棄につながっているという側面があるということも、指摘をされています。 是枝さん、こうした子どもを託す親の側の事情ですね、どういうふうにご覧になりましたか?もちろん今のお話を聞くと、やっぱり身勝手だというふうに批判されても、しょうがないのかなという側面もあるんですけれども、ただ、それを母親だけの責任を問うことで、解決するような状況では、今、もうないと思っています、僕は。
児童相談所はポストに託した経緯や生みの親と、育ての親の間で、子どもが翻弄されるケースなわけですけれども、是枝さんもかつて、こうした親子の姿を、映画で描いていらっしゃいますね。 なかなか、その里親とか養子縁組みっていうのが広がっていかないという現実この相談件数というのは年々増えていまして、初年度が501件だったのに対して、去年は6500件以上にも及んで、10年で13倍にもなっています。