深刻な健康被害をもたらすおそれがある核物質プルトニウム。 プルトニウム大国日本の死角に迫ります。 半世紀にわたって日本の原子力開発を担ってきた原子力機構の大洗研究開発センター。 プルトニウムを使った新しい原子炉の研究を進めてきました。 実験用のプルトニウム200キロ以上が保管されています。 この状態で、実験で使った後のプルトニウムなどを保管。 ことし2月原子力規制委員会に提出した資料。 体の汚染を測ったところプルトニウムが衣服に付着していることが分かりました。
今回、原子力機構で起きた事故で作業員が取り込んだプルトニウムは検査装置では捉えられないレベルでした。 そもそもプルトニウムの事故の本質論ではないんですけれども、この社会のリアクションがちょっと心配で、それはやっぱり、恐怖に踊らされたといってもいいと思うんですね。
今回、改めてリスクが浮き彫りになったプルトニウム。 分析用にごく僅かなプルトニウムを持っています。 プルトニウムの管理徹底を指示しました。 本来プルトニウムなどの核物質は貯蔵する場所そして使用する場所を明確に定め原子力規制委員会から許可を得ることになっています。 なぜプルトニウムなどのずさんな管理は続いてきたのか。 内山さん、このプルトニウムの後始末、どんな問題があるんでしょうか。