井伊は太守様に忠節を誓うております。 そのころ 中村屋には気賀の有力な町衆たちが集められておった。 気賀の町衆筆頭中村屋与太夫とは堀江の大沢様の。 浜名の雄 大沢様の名を知らぬか!大沢基胤とは 浜名湖東岸の堀江城を拠点とする実は こたび今川の太守様の命により気賀に 城を築き当大沢家が治める事となった。 城?今川はその材木で 気賀に城を築き大沢様に治めさせるというのじゃ。 尼小僧は どこだ!頭!?待てと言うておろうが!いいから とっととあの尼小僧 出しやがれ!そもそも 今川では築城の話が進んでおったそうだ。
同じ浜名の湖畔を治める大沢殿辺りが入る事になろうとの話でした。 しかし気賀が 大沢殿の支配となれば港を使うのも面倒な事になろう。 これからは大沢殿に頼めばよい事です。 城を築くとなって 頭たちが普請の邪魔立てを始めたところこの 城に反対する者たちは大沢様のご家来とは売り買いをせず。 すると 一方でこれは もうけどころと大沢様に こびを売る輩が出てまいりまして。 城が出来た時の見返りも当て込んで大沢様に寝返るものが出始め…。
井伊の殿が 中村屋に来ており材木を都合するかどうかはこちらの出方次第だと言うておるそうじゃ!こちらにお味方して下さるという事か。 材木を都合するかどうかはこちらの出方次第…。 行かねば 相手側に井伊が つくという事か…。 熊野屋様 舞坂屋様がいらっしゃいました。 井伊様が材木を都合されるかどうかこの騒ぎを鎮める事を考えておる。 では 何故 井伊にまでどなり込んできた。