その間 ほんまに師匠には お世話なりましたね。 何の世話やの?あっ 言うときますけどね漫才で一番古い師匠なんですよ。 だから 僕から見たらねもう師匠みたいな人なんですよ。 師匠 ほんまにありがとうございました。 長い事 ほんまにもう師匠がいてはったから…。 おい 舞台出てきて師匠 言わんでもええねや。 ♪「ラッスンゴレライ ラッスンゴレライ」♪「ちょと待って、 ちょと待って、お兄さん」♪「ラッスンゴレライって なんですの?」知らんがな ほんまに。
やかましい! いらん事 言うな!漫才師の中で一番うまいんですよ。 どっちやねん お前!まあ 漫才をしに出てきたんでねもう全部 歌うと失礼やから。 ♪「兄弟船は 親父のかたみ」まあ 漫才しに出てきたんでね最後まで歌われんからね。 スマホは便利やけど皆さん 歩きスマホ やめましょうね。 そうや ロボットすごい ロボット!うまい事 歩きまんね。 今の人工知能のロボットね。 それ いつの時代のロボットや お前!今 こんなん…。 でも あんなロボットと一緒に生活してみ。 あっ これが 今度来た人工知能のロボット…。
早朝から新聞配達昼は コンビニの店員夜は ファミレスのウエイターだよ。 同じ時代に 佐野山というお相撲さんもおりましてこの方は大して強くはなかったんですが親孝行者だったんですね。 ところが この佐野山は親一人 子一人 お父っつぁんと2人暮らしなんでございますがこの大切なお父っつぁんが流行病でもって 伏せってしまう。 「結びの一番 谷風に佐野山谷風に佐野山」。 律儀な佐野山 ごひいきん所に挨拶に行こうってんで出かけます。
「佐野山!」。 「佐野山!」。 「佐野山!」。 「佐野山 心配するな!俺がついてるぞ!」ってこんなもん ついてても何にもなりません。 おい 佐野山 しっかりしろよ!」。 もう佐野山の方は怖くて目つぶったまんまガタガタ ガタガタ 震えている。 軍配を返したもんですから途端に谷風が 佐野山の肩ん所トントントンと突いたかと見せかけてグッと つかまえてやった。
もう何から何まで土俵へ投げつけるもんですからこの日を境に引退を決意致しました佐野山。 気ぃ悪うせんと受け取って下されや」とさあ これからというもの佐野山一心不乱に お父っつぁんの看病を致しますとなんと これが天に通じましたか奇跡的に お父っつぁんの病気がよくなります。 「おう おめえ 佐野山んとこのちゃんこ鍋 食わせるってえとガキどもが みんな 親孝行なるぜ」なんてんでこんなのがワ~ッと噂に広まりまして佐野山の親孝行ちゃんこ孝行ちゃんこと評判になりまして親子ともども幸せに暮らしたと申します。