しかし これらの巨大昆虫やその仲間たちは石炭紀後期の空は大気の酸素濃度が高かったため独特なセピア色をしていました。 地球の大気の酸素濃度が低くなると巨大昆虫も姿を消しました。 科学者たちは巨大昆虫絶滅の謎を解き明かそうとしています。 メガネウラは空中を飛ぶ昆虫としては史上最大です。 メガネウラは すぐれたハンターで獲物になった昆虫もかなり大きなものでした。 コマントリーでは他にも巨大昆虫の化石が数多く見つかっていますがメガネウラの化石は5つだけです。
コオロギが消化器官を収縮させ体内の各組織に空気を送り込むようにメガネウラも腹部を収縮させて酸素濃度が高い石炭紀の空気を吸い込んでいたのでしょう。 この時期にムカデの遠い親戚にあたるアースロプレウラが姿を消しました。 これはアースロプレウラの足跡の化石です。 体長90センチくらいのアースロプレウラの足跡です。 アースロプレウラ。 木の幹の震動を感知してアースロプレウラの居場所を突き止める事ができました。 しかしアースロプレウラも負けてはいません。
メガネウラは酸素濃度が低くなった時代も生き延びていた事が判明したのです。 メガネウラが酸素濃度が低いペルム紀に生き残る事ができたのは羽の動きによって気管に素早く空気が送り込まれ全身に酸素が供給されるのです。 アースロプレウラのような飛ばない節足動物がしかしメガネウラはすぐれた視力によって水中にいる獲物の存在も感知します。 巨大昆虫メガネウラの正確な絶滅時期は分かっていませんがおよそ2億5,000万年前 のちにヨーロッパになる地域での事です。
最初に巨大昆虫の敵となりその生存を脅かした事は確かなようです。 科学者たちは昆虫を食べる翼竜は極めて体が小さいごく一部の種類だけだったと考えています。 小さな昆虫は巨大昆虫の獲物でもあったためつまり翼竜と巨大昆虫は決定的なライバル関係にはなかったと考えた方が良いでしょう。 翼竜の一部は巨大昆虫と獲物を争う関係にありました。 それが巨大昆虫の絶滅に影響を与えた可能性はありますが決定的な原因ではなさそうです。 巨大昆虫は鳥の祖先に食べられる危険がありました。