阿部きょうのゲストは歌舞伎俳優の二代目中村吉右衛門さん。 歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんとそして、女方として知られております中村雀右衛門さんです。 ということは、歌舞伎は初代の方から受け継がれてそして「鬼平」は実のお父様から受け継がれてということになるわけですね。 先輩だからもしかして怖い人かもと思って現場に行ったらなんか、そよ風さんのような吉右衛門そうですね。 阿部「鬼平」の話も尽きませんが歌舞伎界で大活躍のお二人を迎えてお送りするきょうのテーマはこちらです。
雀右衛門さんはお父様からの襲名ということになられるわけですよね。 雀右衛門昼夜2回にわたってずっと回ってまいりました。 雀右衛門これはたまたまですね通常A地点からB地点まで移動しますのにバスと道具のほうはこのようにトラックで。 雀右衛門それがかち合うことはなかったんですけれどもたまたま道路でかち合いまして走っている姿っていうのはなかなか見ることができないです。 雀右衛門ちょうど、こうやって大道具を全部トラックにしまってそのつど、そのつど出してまた終わったらしまってというのの繰り返しで。
阿部なかなかお忙しいと思うんですがこういう絵を描くというのは各地でやっぱり思い出になるものですか?吉右衛門彼は写真…彼がどこかいなくなったなというと写真展に行っているというぐらい写真が好きですけれども私は絵が趣味なものですからこういうものを持ってこれは外国ですけれども、日本のさっきの巡業みたいなときも昔はスケッチブックを持ってスケッチをしておりました。 初代吉右衛門さんは、明治から昭和にかけて数々の名舞台を残し一代で名跡を築き上げました。
吉右衛門感動でうわーっと皆さん拍手されるから。 阿部初代の芸を継承していこうということで11年前から吉右衛門さんが始められたのは、こちらです。 吉右衛門年数は12年ですけど10回目ということで、はい。 阿部もともとはどんな思いで始められたものなんでしょうか?吉右衛門役者って悲しいものでいくら名優でもいなくなっちゃいますと忘れられちゃうんですね。 吉右衛門さんと雀右衛門さんもご出演されていますね。
松貫四とありますがこれは吉右衛門さんが作品を書かれるときのお名前ということですね。 吉右衛門これは、私の先祖が松貫四という、お茶屋のご主人だったんですけども趣味で本も書いた人で文楽に「伽羅先代萩」松貫四で、新しく書かしていただきました。 吉右衛門さん、アウトドア派でいらっしゃるんですか?吉右衛門今はだめですけどね。 吉右衛門僕はもうできないですよ。
えっ、本当?吉右衛門どうして?なんか不服そう。 吉右衛門そうですよね。 吉右衛門ちょっと変わって前のほうがいい…。 吉右衛門はい。 実際、具体的には、どんなことをされていらっしゃるんですか?吉右衛門ジムに行って。 吉右衛門まあ、そうですね。 そして雀右衛門さんはどんなことをされていらっしゃるんですか?雀右衛門女方ですのでね立ったり座ったりするのにどうしても腰を折ったりするので膝とか腰を鍛えておかないと大変なことになります。 雀右衛門全く逆さまですから。
家では、どんなお父様だったんでしょうか?ただ、芸に対しては非常に厳しくお前みたいに雀右衛門子役で最初に初舞台を踏ませていただいたときから当然、父は女方でしたので自分の中で、お芝居というと女方というのがイコールでしたのでずっとそのまま修行させてもらったという感じですね。 阿部そこで雀右衛門さん挑戦をされるんですね究極のダイエット。
吉右衛門私はちょっと厳しすぎたかなと今、後悔しているんですけどね。 吉右衛門私は人間国宝みたいなものをいただいておりますのでねやっぱり江戸の文化というものを今の人たちに歌舞伎役者の人たちに伝えて先輩から教わってきて今があるわけですからなるべくそれをそのまま次の時代に渡したいなと思って。