「ましろの百合としろがねの時計の鳴るこころこの詩のせいかもしれませんが僕は 秋のアイスクリームは特別おいしい気がします。 専門学校卒業までの期限付きですけど。 なのに これじゃただのヒステリー女みたい。 ハンバーグ！「夫は 結婚当初から家庭には興味がありませんでした。 たまには あなたが叱ったら？私ばっかり悪者にして楽しい？きみの そういうヒステリーみたいなところもう少し なんとかならないのか。 ヒステリー？そうだよ。 だって 母親があんな キーキー怒ってたら離婚調停？さあ 早速こっちも動くとすっか。
Ｄｏｎ’ｔ Ｔｈｉｎｋ！ Ｆｅｅｌ！痛い。 大丈夫なのか あの弁護士は…。 「クニモサレズ」。 「ワタシハナリタイ」。 「月夜の晩に ボタンが一つ波打際に 落ちてゐた」。 朗読 楽しいかい？ああ… 楽しい… とは まだ。 京子先生。 佐久良先生って数学も分かるんですね～。 「ハウスドルフ空間である」。 いや 何事も朗読に適さないと決めつけるのは 早急です。 朗読とは 聞く相手がいてその相手に向けて読む事です。 朗読は 相手あってのもの。 サムシングブルーみたいな。
どうしたの？何で 詩集なんか読んでんの？いや この詩人と僕は男という共通点以外他に何もない。 そう たとえ存在したとしても数学的対象としてイデア界に実在しないのと同じだ。 いつか 私も…な～んて想像しただけでドキドキしてきちゃいます。 はぁ～ ドキドキ ドキドキ！思ったより個性の強そうな子だね。 京子先生！ 大変よ 大変！河合くん 電車で トラブルがあってもしかしたら遅れるかもしれないって。 京子先生か実鈴ちゃんか。
京子先生 そろそろ いいですか？あっ はい！楽しみにして ずっと ２か月賢治を練習してきたの。 「雨ニモマケズ」 宮沢賢治。 「雨ニモマケズ」。 「雨ニモマケズ」。 「風ニモマケズ」。 「風ニモマケズ」。 「イツモシヅカニワラッテヰル」。 「一日二玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」。 「ジブンヲカンジョウニ入レズニ」。 「ヨクミキキシワカリ」。 「東ニ病気ノコドモアレバ」。 「行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ」。 「北ニケンクヮヤソショウガアレバ」。 「ツマラナイカラヤメロトイヒ」。