三遊亭円楽の演芸図鑑「泉谷しげる、ぴろき、古今亭菊之丞」

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この番組のまとめ

ご案内役三遊亭円楽でございます。 昔ね ああいう形でもって無事だったのは二宮金次郎だけですよ。 マネしてんだったら二宮金次郎は やめましょう。 そして 古今亭菊之丞さん。 「そんなに おなかを一生懸命 引っ込めても体重は変わんないよ」って言われました。 「成績を上げようと思ったらクラスの頭のいい 成績のいい友達とつきあえ」って教えてやりました。 娘は 素直に聞いてクラスの頭のいい 成績のいい友達とつきあってました。 しばらくしたら どうでしょう?その友達の成績がどんどん下がりました。

よく そんな事を言いますけどもね江戸っ子だから気が短いとは限りません。 江戸っ子は 何となくポンポン ポンポン言いますから気が短いような気がする。 あるいは京都 大阪の方ってのは大阪の気の長い方が一緒になるってえとこらぁ どうしても 騒動が持ち上がるようでございまして…。 「ハッハッハッハッハッ…。 お前 今日の雨昨日のションベンから言わなきゃ言えねえのか おめえは。 そう ものを ポンポン ポンポン言うたら返事に困る。 「うん? ほんま うまい!こんな うまい菓子 食うたん久しぶりや ハッハッハッ。

しまいに はり倒すよお前 本当にもう!こういうのは 一服吸ったらなこうやって…。 これが一番タバコの うめえ のみ方じゃねえか!こういう具合にいかねえかい。 俺は おめえの事 ポンポン ポンポンふだんから言ってんだからよ。 はんさんが 威勢よく タバコの吸い殻ポ~ンと はたいたのがタバコ盆に入らんと左の袂へ ポ~ン 入ってしもて。 で 演技とかドラマへ行くきっかけは何だったんですか?え~ 1979年のテレビ朝日の「土曜ワイド」っていう枠でやった「戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件」の犯人役だったんですね。

しかも そのドラマはねフィルムで撮ったドラマなんで映画みたいなドラマだったんだけど実名だったんですよ。 あれ 向田邦子さん?そうです。 向田邦子さんは そのスタッフの中心人物ではないんだけどほとほと そのドラマのスタッフがキャスティングに断られるんで向田さん 誰か探してきてくれよと泣きついたらしいんだよね。 これね 偉そうな事言うけどねそん時はさ 頭来てて 機嫌悪くてもう あれだったんだけど今 思えばね 演技ってね基本的に自分を捨てる事なんだなあと。

恐怖というのがあるっていう事は火事場の馬鹿力が出るって事だよね。 自分に対して 火事場の力だね。 そうか 自分を叱りながらもっと元気出せとか。 自分を怒ってるだけですよ。 だから 自分を信じてって当たり前のように言ってるバカヤローはどうなのかなと思うんですよ。 もっと 自分を疑って信じる前に疑ってお前は こんなもんでいいのかと。 だから 俺の言い方はちょっと極端かもしれないけどやっぱり 誰だって 失望と怒りと悔しさがあるはずなんで自分は 今日はよかったかもしれないけどそういう事だろうと思うんですね。