中でも 砲丸投げでは健常者の世界記録にも迫る驚異の飛距離を誇る。 ナショナルチーム専用のグラウンドがないため週に５日空いている時間を借りている。 両足に 遺伝性の変形性関節症があるアキーム。 左足で ふんばる事ができず健常者と同じように回転する事ができない。 投てき競技で重要なのは上半身よりもむしろ 下半身の強さ。 下半身が生み出す助走やターンの勢いをいかに 投てき物に伝えるかが飛距離を決める。 砲丸投げでは １回転半するフルターンと呼ばれるフォームが主流。
比較のため全国大会に出場経験のある健常者の選手も測定する。 赤いラインは 右足が地面を踏む事で生まれる力地面反力の大きさを示す。 アキームは 地面反力を 投てきと同じ方向に生み出す事で左足が前についた瞬間ラインは ほぼ真上を向いている。 その後 ラインは投てき方向に傾くが地面反力は小さくなっている。 健常者は右足の力に頼るのではなく両足を使う事で回転を加速させその勢いを利用して投げていた。
もっと早く パラリンピックの練習をさせてやりたかった。 パラリンピックの存在を知らず健常者の投げ方から学ぶしかなかったアキーム。 ウエイドはアキームをパラリンピックの道に誘い障害に合わせた投げ方を教え込んだ。 フランクリンコーチは 僕が知らなかったテクニックを教えてくれました。 自分が有名になる事で障害者スポーツの認知度を少しでも上げたいと３種目制覇という困難に挑み続けてきた。 より多くの障害者がスポーツを楽しめる取り組みを進めています。 それは ２０２０年 東京パラリンピックでの３種目制覇。
３年後の東京パラリンピックに向けてアキームは 障害がある下半身の徹底した筋力強化に取り組んでいる。 ３つの種目 全部する事でこの筋肉が邪魔になるとかうまくいかない事があるって事は現在 起きてますか？それとも起きてないですか？いえ 昔からやっていたのでそういう弊害はありません。 ＭＲＩで その筋肉を３次元的に解析する事にした。 世界記録を 大幅に更新した。