見事 日の本一の草履番となり小姓にあがる事となった万千代と万福。 この者が 新しい草履番となる。 言うてしまえば 草履番というのはそれだけの役目だ。 万千代が 井伊の家名を背負いお役目に励む一方跡継ぎを失った松下からは…。 松下の家は 浜松にございますし虎松様や亥之助にも会えるようになります。 近藤様!かたじけのうございます!奥山六左衛門身命を尽くし ご奉公致します!なつと共に身を寄せるがよかろうと話しておるがの。
榊原様 それだけは!♪~ノブより流浪中の話を聞いておりまして。 武田と戦…!天正3年4月。 武田勝頼率いる武田軍がお~!その勢いは徳川方を圧倒し勝頼は長篠城を包囲するに至った。 おととし 武田より寝返った奥平の守る城じゃ。 武田は確実に 勢いを盛り返しておる。 あ?初めに出てこられるのは鈴木様 都築様 田中様。 あの今日は 大久保様は ご一緒では。 お偉い方々と大久保様の間で何か特別に話さねばならぬ事ができたのかもしれませぬな。
はっ!井伊が 500本の切り出しと戦場への運送を請け負えば虎松は初陣を飾れるという事ですか。 和尚様は 虎松にこちらで諸事計らうゆえしばし待つようにとお返事なさって下さいませ。 この勢いで初陣 初手柄と来れば親の威光をかさに着る小姓どもをごぼう抜きじゃ!ハハハハハッ! ごぼう抜きじゃ!ハハハッ ノブ。 ハハハハハッ。 しかしながら 殿にだけじかに お願いしたく杉一本たりとも井伊家のものではございませぬ。