平成29年度 NHK新人落語大賞

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この番組のまとめ

♪~平成23年入門 大阪予選通過。 平成17年入門 大阪予選通過。 落語家の桂 文珍さん。 そして NHK大阪放送局制作部部長 井上勝弘が審査に加わります。 さあ このNHK新人落語大賞なんですが出場資格はプロの落語家である事。 そして 東京の落語家なら前座 二ツ目 真打ちという位があるんですがそのうち ニツ目の方。 これ言わて頂きますがね女の落語家なんですよ。

まあ こうなりますと今も昔も奥様というのは大変なようでございまして。 えっ 今日はあれかねだあ様の供さぶってだあ様が一線を越えるのか一線を越えねえのかそこのところよ~く見届けてくるだで」。 大変に話が弾みまして柳橋の料亭で芸者・太鼓持ちをあげてドンチャカ騒ぎを致しました。 今日は日がいい潮がいいというので大枡って舟宿から大川へ 隅田川へ 舟ぇ出して網打ちをしてお遊びになりました。

「奥様!権助 行ってめえりやした!」。 今日は日がいい 潮がいいちゅうて大川からね 舟ぇ出して網打ちして遊ばれただよ。 以上 権助 報告終わり」。 「どれだい? 見せてごらんなさい」「まず この網でとれましたのがこのニシンに スケソウダラ」。 何が ニシンに スケソウダラ。 そんなもの 北海道の魚ですよ」。 「えっ 北海道の魚かね これ。 確かにさ 生まれは北海道。

お前の言った魚なんていうのはね関東一円じゃ とれないんですよ」。 それで オチをね 「関東一円」でうまく まとめてなかなかよかったんではないかなとこういうふうに思います。 トップバッターです。 どうでした? トップバッター。 それを見て皆で ワアワア言うてるとそこへまっちゃんが飛んできて『おい お前らこれ知らんやろけどこれは日本の名鳥やぞ』とこない言うねん。

つ~と飛んできて浜辺の松へ ポイと止まった。 首長鳥 首長鳥言うとったんやけど」。 「そや その首長鳥が何で鶴と言うようになったかお前 知ってるか?」。 「その首長鳥が どういう訳で鶴と言うようになったか教えたろかっちゅうねん」。 「へへ~ 聞いてくれる? あのな昔 一人の老人が浜辺に立ってはるか沖合を眺めてござった。 と 唐の方角から最初の首長鳥の雄が一羽つる~っと飛んできて浜辺の松へ ポイと止まった。 おい 甚兵衛はん雌は 雌は どない飛ぶ?」。 甚兵衛はん…これ どないなってます?」。

あいつ散髪屋で鶴の事 何も知らなんだからな。 首長鳥首長鳥 言うとったんやけどその首長鳥が 何で鶴と言うようになったかつ~と飛んできた。 鶴やのうて鷺やったらどない飛ぶ?あれも首が長い首長鳥や」。 浜辺の松へ止まってん」。 「それ 松やのうて浜辺やったら あかんのか?」。 雄が つ~と飛んできて浜辺にポイと止まったんや」。 「お前 浜辺やったら ザッとやろ」。 最初の首長鳥の雄が一羽つる~っと飛んできた。 雄は つ〜と飛んできて浜辺の松に るっと止まった。

やまだりよこさんいかがでしたでしょうか?鶴が ああいう展開になるっていうのはなかなか想像がつかなくてそれで ちょっと何か面白さをスライドさせていくような何て言うんですか ちょっと予想がつかないけれどもあっ こうなるのかっていう古典の…何て言うんですかちょっとさわり方っていうもの何か 違うさわり方を見せてもらった気がしてとっても新鮮でした。 ただ さんざんお世話になってる旦那のおかみさんとね旦那の留守にこういう事ってのはそらあ よくない事だと思うんでですから これで 私は帰らして頂きますから」。

「大丈夫 大丈夫だよ何をやってんだよ。 大丈夫だよ ねっ 新さん。 また あとで手紙書くからね」。 あの紙入れん中におかみさんの手紙が入ってるんじゃねえか。 旦那 町内の顔役なんだもんな。 今から夜通し うわ~ってんで駆け通しゃね 明日の朝には日本からいなくなれるって寸法だからああ逃げちゃおう 逃げちゃおう…。 じゃあ 明日 旦那んとこ行ってな確かめてからでも遅かねえからな。

そのかみさんから もらった手紙の入った紙入れをそこんちへ忘れてきちまってな旦那に見つかっちまったんじゃねえか 心配で心配で夜も おちおち眠れねえと。 で 東京の高座でやってそれで こっち来て それで上方と 笑いの質とかなんか思っていたので もうクスリとも来ないんではないかと心配しておりましたけれどもとっても温かいお客様で笑って頂けて 安心致しました。 いや でも 本当江戸前も すてきでした。 古今亭の この「紙入れ」は一応 落語の世界ではお家芸です 古今亭の。

え~ 三遊亭歌太郎と申しましてねこの「生活笑百科」を収録しているスタジオで落語がしゃべれるという。 江戸町 京町 揚屋町フラフラ フラフラ歩いてるてえと若い衆がお前さんに声をかけてくる。 これは加賀百万石のしゃれだな。 『いかがさまは 百万石かい?』ここで こうやって しゃれが出てくるところを見るとこの人は ただ者じゃあないななんてんで一目も二目も置くよ。

で まあ ここで 花魁を自分でもって決めるんだけどそん時もね 最近の若いもんは一番上に座ってんのが一番遊んで面白いとそう思われているようだが実際は そうじゃあない。 で まあ 花魁を決めたらその花魁の部屋へ通されてお前さんが 1人で 花魁がやって来るのを こう 待ってる。 こんな所は平気だというような風情でもってど~んと構えてるてえと花魁がやって来るよ。 『ねえ 花魁 聞いておくれよ。

でも 歌太郎さんのは 素のまんまもう 本当に 江戸弁が何なんでしょうね この人。 それで そういうキャラクターの人が話の中へ出てくると私だって 知らないんだもん。 それをね一生懸命やらないといけないというところでしょうから師匠より いいんじゃないですか。 三遊亭歌太郎さんでした。 愛くるしいキャラクターでみんなの心をわしづかみ。 随分前に 鶴瓶師匠が着物 着替えてる時にこの羽織のひも3種類ありまして黒と紫と緑。

こういう所を見ますると京の金閣寺が裸足で逃げそうな」。 『京の金閣寺が裸足で逃げそうな』」。 中庭に棗形の手水鉢が置いてあったらそれも ほめといで。 『棗形の手水鉢おっさん 前 30円で買うてきたっちゅうてなはったけどそこは きょうびのこっちゃ。 尾州ジャクオウザン 檜の8寸角芯去り四方柾っちゅう立派な木ぃや。 あれへさして 秋葉神社の札をポ~ンと一枚貼っときなはれ。 天角地眼 一黒鹿頭 耳小歯違うちゅう牛が ええとされてるな。

『第一は普請見立ての事な~り!』」。 「『天井のよさが サツマイモのウズラ焼き」。 「『唐人よ ここまでござれ 天の原三国一の富士が見たくば』。 『おっさん ええ手水鉢でんな』」。 「お前 こっから手水鉢 見えるか?」。 「これ この手水鉢『おっさん 前 30円で買うてきたっちゅうてなはったけどそこは きょうびのこっちゃ50円も出しなはったやろ』ちゅうたら おっさん喜ぶか」。 「うわ~ 立派な大黒柱でんな。

牛のええのは天角地眼 一黒鹿頭 耳小歯違うちゅう牛がええとされてまんねん。 では 審査員の方にお話を伺いましょう。 笑福亭喬介さんでした。 さあ 審査の前に出場された皆さん改めてご紹介致しましょう。 誰が… 誰がっていうのがさっぱり分かりませんけどもいよいよ 運命の審査発表です。 では 審査方法のご説明です。 10点満点で点数をつけて頂きます。 審査員の皆さんから点数を発表して頂きましょう。 歌太郎さんと喬介さんが10点満点2人 並んでおります。 たい平さん審査の結果の発表をお願い致します。