「演芸図鑑」ご案内役の三遊亭円楽でございます。 このごろいろんな認証システムがございますね。 指紋認証とかね 顔認証とか瞳孔の認証とかね。 そのうち できんじゃないですか?言い訳認証ホームドア。 こういうボックスがあって中に女性が入ってじゃあ イリュージョンの道具 登場!こういう感じで。 僕が パラパラパラパラってやりますので好きなとこでストップって言って頂けますか?すいませんね。 あの 「ストップ~」って伸ばすと合わないんですよ。
どういう事かといいますと明治維新になるまでは天皇陛下は 京都で お住まいでいらっしゃいましたから京都に都があったんですよ。 だから 関東から見て上の方やなというので京都 大阪 および その周辺を上方と言うようになったんですね。 だから 私は大阪人ですけれども大阪と京都ってね 新幹線やったら13分で行くんですよ。 さて こう よう見たら古いものは京都に残ってて大阪にあんまり残ってないというのでこの 微妙な図式がありましておんなじ上方と言いましても京都と大阪は言葉も ちょっと違いましてね。
帰りかけた時に ちょっと愛想で「ちょっと お茶漬でも」言われた方も「まあまあ まあまあ また今度」という京都の社交辞令でございます。 京都の人が言う分にはええんですが大阪人 これ かまされたらむかつく訳でございまして…。 そのお茶漬を食べたさに大阪から京都まで電車賃を使て 行った人があるというんですから面白いもんでございますなあ。 明石の天然でございましてなもう 私 手料理でまあ ちょっと包丁 持てるもんですさかいもう 私 手料理で 鯛のぶつ切りにワサビのぶっかけてなもん喜んで帰ってまいりました」。
この奥さんかて悪い人やないんでね最前から 謎かけられてるのはよう分かってるんですがどこのご家庭にも ごはんの都合というのがございますな。 しかし 昼間 自分一人やさかい虫養いだけしといてほいで また 晩小早うと段取りをつけてあったやつを上がり込まれてしもたらもう しゃあない。 「千枚漬! これも 好物や わたい。 歌丸師匠でございます。 学生時分からですから。 だから 現役の落語家さんではおっさんが 一番長いおつきあいになっちゃった。 だから今 インタビューで 「歌丸さん趣味は?」って聞かれる。
それが気になったら目ぇ つぶって歌丸師匠が しゃべってるところをこうね 声でもってそして 情景を想像すりゃいいんだから。 歌丸師匠さえ 目ぇつぶんなきゃいいです」つったの。 だからね 私 今 フッと考えるとね私に小言を言ってくれる人がねでも きちんと 落語やるったって落語家が本職ですからね。 圓朝師匠の「牡丹灯籠」のうちから「栗橋宿」がありますよね。 圓朝師匠のものはできてるんだけれどもややこしすぎて整理できてないから現代にちょっと合わないんですよ。