松丸家から 羽木忠高に宛てた手紙が見つかったらしい。 ちょちょちょちょ…羽木忠高って若君のお父さん?この手紙の日付がな…。 「永禄三年三月」。 この手紙の趣旨はだな戦が勝利したので先送りになっていた忠清と松丸阿湖の婚儀をいよいよ 執り行おうと…。 俺のタブレット持って どこに行く?小垣城の近くの古戦場だそうだ。 戦国時代に写真なんてないし何で そんなとこに紛れ込んでたのか分からんが。
若君はあの場所で生きてたんだよ。 えっ?私が命懸けで守った若君は一人しかいない。 それより お前 なぜ戻ってきた?若君から じきじきに唯之助は生まれ故郷へ帰ったとお聞きしておったが。 若君様が?そなたがおらぬ間に若君が どれほどご苦労されたか分かりますか?お前が城を辞して後若君は 総領を成之様に譲られると申されたのです。 若君のお言葉は 殿の逆鱗に触れ家中が揺れ動くまさに そのさなか高山は2度も奇襲をかけてきたのです。 私がいない間 若君は一人でずっと 戦い続けてたんだ唯之助。 唯之助!♪~若君。
若君様が私の事 どう思っているか。 羽木家総領 九八郎忠清として。 私は 若君様の…羽木九八郎忠清様の足軽だから。 唯之助 そなたは 私の話し相手になってくれればよい。 唯之助 「ギュ~」とは何じゃ?三之助 孫四郎すっかり見違えちゃって。 忠清め 一度は成之様に家督を譲ると申しながら…。 もし この戦に勝利し我ら羽木家が新しい年を迎えた折には羽木家の跡目を兄上にお譲りしたいと。 連れのおなごは 何者じゃ?松丸家のお女中…あ あ… アンジェリーナ殿をご城下に案内せよとの若君様の仰せにござる。