あの日 あのとき あの番組 シリーズ ニッポンのパイオニア 第2回「黒澤明」

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この番組のまとめ

世界三大映画祭の一つ…今年河直美監督の作品「光」が最優秀賞を競う部門にノミネートされました俺の心臓なんだ。 ベネチア映画祭では 是枝裕和監督の「三度目の殺人」が「七人の侍」は公開から60年以上がたった今も世界中の映画人に影響を与え続けています長い監督人生の中で初めて テレビカメラの密着取材が許された番組です人間の本質に肉薄しようとする鬼気迫る姿を見つめました。 さあ 今日 これからご覧頂く番組なんですが黒澤監督にとりまして26作品目となる「影武者」の撮影現場に密着した「NHK特集」です。

秋田県士族 黒澤金吉か。 それが不思議とね 日本映画には連れていかなかったな。 真ん真ん中にね 一番下手なのがいちゃ 具合悪いんだよ。 ただいまから 「影武者」オーディションによる配役発表会を行いたいと思います。 勝さんがここで ラッシュを ビデオを見てね自分勝手に いろんな事を考えてね直されても困るんでね。 前に話したでしょ 僕の考え方僕の撮り方自体が ちょっと編集の材料を撮るような撮り方してるんで監督が2人いたらできないもんね。

何か 不安定な格好で信玄に引っ張られちゃってねこう あるとこまで行ったらバランスがね うまくとれないんで「ハハハハ…。 「大泥棒に悪人呼ばわりされる」。 「国を盗むために数え切れねえほど人を殺した大泥棒に大泥棒に…」。 「大泥棒に悪人…」。 「悪人呼ばわりされる…覚えは ねえ!」。 だから 「大泥棒が」って言って…。 「大泥棒が…。 「悪人呼ばわりされる覚えは…はっ!はっ はっ!はい 本番! よ~い スタート!「影武者」に至って やっと映画化ができる事になったんだからね。

「信廉様がおられます」。 「それに このおくらも欺かれたほど よく似た影法師」。 だからね 割と あんまりそこに 力 入れないでさ「影法師」って言おうとするからね苦しいんだよ。 落ち着いてね「信廉様がおられます」。 「信廉様がおられます」。 「このおくらも欺かれたほどよく似た影法師見破られる心配はございますまい」。 「見破られる心配はございますまい」とこう言うからさ。 「信廉様がおられます。 それに このおくらも欺かれるほど よく似た影法師…」。 「これから 伊勢長島の一向一揆を片づけに参る。

結局 映画はね 誰の作品 誰の作品って言ったって 結局監督自身が持ってる人格がねすぐ そう聞くけども ジョン・フォードはどこを切ってもジョン・フォードでねあの人柄とね 全て出てるんでねジャン・ルノワールにしてもそうだしいわゆる 大監督っていうのは全部そうですよ。 いろいろあるだろうけどそういう…リアクションなんだよ 要するにね。 このリアクションがねやっぱり よく出なきゃね。 もっとね こうリアクションなんかだってね思うように やってみてくれないとこっちも困るんだよね。

中途半端に笑うとね 下品でねスケベったらしいんだよね。 自分のやる事だけ考えてね自分がやる時が来るまで黙って 突っ立ってるんだよ。 そうじゃないんだよ自分が 一つ一つクローズアップで撮ってる訳じゃないんだ。 全部…こう 全部 撮ってるんだから。 全部が いつ いかなる時も充実してなかったらそのカットは死んじゃうんだ はい!はい 内藤から。 「それじゃ 今宵側室様方とのご対面があるが…」。 当分 側室様方に乗るのも控えて頂く」。 レンズが見えてる限り自分は見えてる訳。

今度の作品は 一口には大変 娯楽的なものだけどね将来 人間一体 どうなるんだろうかっていうような事をね それで訴えたいと思っている訳ですよ。