土曜スタジオパーク▽ゲスト 林真理子

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この番組のまとめ

渡邊「土曜スタジオパーク」きょうのゲストは大河ドラマ「西郷どん」の原作者林真理子さんです。 渡邊原作では描かれていなかったような感情もドラマでは感じるんですね。 足立小説を書かれるときに島津斉彬は渡辺謙さんをイメージされていたと聞いたんですけれども。 林この方が亡くなったときに後を追おうとして何度も切腹しようとして、みんなに止められるわけですけれども斉彬がいてこその西郷隆盛と思います。

海音寺先生の「西郷隆盛」は史料としてすばらしい第一級ですけれども、本当に難しい登場人物がいっぱい出てきますし昔のことばで活字が詰まっているしちょっと飛んだりご自分の感想も入ったり非常に小説としては読みづらい…歴史小説としてちょっと難解だなというのが私の印象ですね。 葉室麟さんはちょうど同じころ「西郷隆盛」を始めまして去年お亡くなりになったんですけれども同じように進んでいくんですよ。

ここだけは申し上げたいけど政治屋とは違うんだということをいやいや、これは西郷隆盛が沖永良部島でろうの中で、もうほとんど飢餓状態でいつ命が果てるか分からないときに死にたくないと心から思ったときに国家に思いをはせる…私が自分で描いていても日本史の楽しみ方ですけれども私たち作家はもっと古文書を読まなければいけないという現代語の史料を読むからみんな似てきちゃうんじゃないかと最初の古文書から読みなさいというお叱りのようなことがあったのでごめんなさいとこのところずっと思っています。

林ミステリーも好きだったし世界文学全集も見ていたし恋愛系の本も好きでした。 渡邊林さんは山梨県立日川高校卒業後に日大芸術学部の文芸学科に進学されます。 林この学校は当時人気があって放送作家の方も今もすごく活躍していらっしゃるんですけど私はそういう才能がないから書くほうにいってみようかなと思って文芸学科に行きました。

渡邊そして31歳のときに「最終便に間に合えば」「京都まで」という作品で直木賞を受賞されました。 足立受賞されたときどう思いましたか?林だから、ひふみん枠…ルンルンのお姉ちゃんだったから直木賞なんか取れないとずっと言われ続けたのでそれはうれしかったですね。 直美そのあとはしっかりと小説を書き続けようと思ったんですか?林ところがね、いまだに私テレビそんなに出ていないんだけどいつもテレビ毎日見ていますよと言われて、テレビに出ている人だよねといまだに年配の人に言われるのでよっぽど当時の印象が強いんだと思うのね。

やっぱり30代後半になってちょっとまずいな私、1人で生きていくタイプの人間じゃないし家庭を持って子どもも欲しいし絶対にこれはまずいわと思ってお見合いというかちょっと人に紹介してもらったサラリーマンの人と結婚したんです。 渡邊直木賞受賞のころから親しい友人でいらっしゃいます作曲家の三枝成彰さんに素顔について伺いました。 直美そもそも知り合ったきっかけは何なんですか?林いろいろなところで三枝さんがチャリティーコンサートをやるから歌を歌ってと言われてそのとき私は初めて声楽を習ったんですよクラシックの。

直美週刊もやって?林週刊のコラムが3つですかね。 渡邊今の林さんは現代小説を主に書かれていますが「西郷どん!」は歴史小説ですよね。 幕末を書いてみたいなってときに磯田先生から西郷もおもしろいかもしれないよというお話をいただいて、そうかと思って足立歴史物は違いますし書くのがすごく大変じゃないですか。 林5回ぐらい参加したいということで入ってくださいまして真ん中にいるのが大石学先生大河ドラマの監修をされる方ですけれども疑問点があるとすぐに先生が調べてくださったり助手の大学院の方が調べてくださったりします。

私は、西郷隆盛は禁門の前に立ったときに中世に近い戦だったと戦国時代のようだったとそれは、そのあと銃なんかもわりと単純なんですよずっと悩んでいる。 西郷隆盛を書くときに避けられないのが征韓論自分はそのための礎になるという手紙が出てきたので向こうがきるだろうからそれをきっかけに派兵しろという手紙が今までは一般的だったんですがもっと新しい史料が出てきてこれはすごく新しい西郷隆盛像に目を開かせてくれたと思います。 「先人たちの底力知恵泉ちえいず」今回のテーマは、明治維新です。