今週火曜日に発生した、草津白根山の噴火。 改めてなんですけれども、草津白根山というのは、この白根山や、本白根山、この辺りを示しています。 しかし、今回噴火したのは、赤で示しました本白根山のこの辺り。 しかも噴火した場所は、スキー場のリフトから100メートルほどの至近距離だったということなんですよね。 当時、現場にいた方々の証言と、その瞬間の映像から、予期せぬ噴火の中で人々はどう動いたのかが克明に見えてきました。 草津白根山の観測を25年以上続けてきた野上健治教授です。
ところが今回の例のような、特に今回の場合は、ふだん、なんの水蒸気も上がらない、地震も起こらない場所で、ターゲットにして内部分から噴火が起こったということですから、これは非常に難しい部分です。 まさにきょうですね、専門家で作る火山噴火予知連絡会という会合、臨時の会合が気象庁で開かれたんですけれども、その中でもこの水蒸気噴火であるとして、ただ、そこからマグマが上昇してきて、このマグマ噴火に移ることがないのか、これから観測体制を強化するということを決めたばかりです。
さらに、新しい課題もありまして、こういうカメラで監視できない中で、先ほどVTRに出てきた東工大の野上教授、そして町役場の職員が、噴火から10分ぐらいたって、目で見て、噴火を確認していたんですけれども、それを気象庁に連絡していたんですけれども、それは速報には生かせなかったんです。 気象庁では、草津白根山では、今後も噴火が発生する可能性があるとして、入山規制を示す噴火警戒レベル3という警報を継続して、警戒を呼びかけています。
地元の旅館組合では、突発的な火山災害が起きたとき速やかに宿泊客を避難させられるよう宿泊施設向けのマニュアルを作成しました。 旅館組合は、このマニュアルを加盟するおよそ100の旅館やホテルに配布。 森野記者、どうでしょうか?取材によりますと、箱根町では、噴火によって一度、観光客が大きく減ったんですけれども、今は少しずつ戻ってきているということなんですね。