その作品の魅力と込められたメッセージに迫りますテレビドラマの草創期から黄金期を けん引した早坂さん。 あ~ 早坂さんを主人公にしたドラマを書いてみたいぐらい?原爆の跡とかね東京の大空襲の跡とか 全部見ていろんな事で今まで思ってきた事が全部 ひっくり返ったっていうようなところに1978年から84年にかけて放送されて 人気になった「事件シリーズ」の中の一つで若山富三郎さん演じる菊地弁護士が事件の裏側にある真実を明らかにしていくというドラマです。
その子どもの存在を なぜか被告人の原田が知っていました原田さん。 あなた 被害者にね 子どもがいた事を知ってましたか?あなたはね あれですよホテルへ入るなり金の事で けんかしたと言ってるんですよ。
5年前 動かなくなった足を苦にして自殺した宮口ウメ 71歳を見送った者がいたというのですいくら死にたいと言ったからって…。 自分でも 不思議でなんねえが。 息子の宮口正雄さんはこの事を知っているんですか?さあ…そりゃ わしも分かんねえが…。 誰かがこの事を しゃべんねえとヒロミは一生 口きかねえで終わりやす。 今更 そんな事 調べてどうなるんでやす?ご不満はよく分かるんですけど人一人の命に関わる事なんです。 原田昭一 奥さんのトミ子さんを殺した男です。 正雄よ。
おばあちゃん!宮口正雄の証言は 法廷に非常な衝撃を与えたようでしたヒロミが ひと言もしゃべんないようになって学校へも行かなくなりました。 ヒロミ 見ろ!おめえが おふくろ殺したからだ!検察官 反対尋問は?ありません。 ヒロミ!ヒロミ!証人は下がりなさい。 弁護士さん!私 うその証言しとりました!本当の事 言いますからヒロミ 呼び戻して下さい!お願いします!裁判長さん! 私は…。
回想父ちゃん 父ちゃん!私も おふくろが死ぬのを見送りました!それは ヒロミが知っております。 5年ぶりに やっと宮口ヒロミは言葉を口にしたのですいえ あの左手1本で持ってみて下さい。 どこで?地下鉄の工事現場です。 あなた 取り調べの時にね被害者の首を両手で絞めたと言ってるんですけどその左手は使いもんになりませんね。 女房は まだ若いしもう 出稼ぎにも行けねえ男苦労するよ。 女房だって ほかの男と一緒になってるべえな。 回想死にに行くんでしょ?私も 一緒に連れてって下さい。
それ以上の信用があるでしょうかと原田昭一は 言っているのです回想宮口ヒロミ…。 回想♪「ふるさと もとめて花いちもんめ」被告人の左手が不自由であり公訴事実記載の両手腕をもって 扼殺する事が不可能である事を強く訴えました。
まあ ドラマっていうのはテレビだけじゃなくて映画もあるし 舞台もあるし小説もあって皆 ドラマなんですけどね。 「テレビドラマは心のニュース心の報道番組」という言葉いかがですか?やはり ドラマは物語として 人を通してそうですが 知らない事を生身の人間が演じている事で深く知る事ができると思うんですね。