林家正蔵の演芸図鑑「重松清、チャーリーカンパニー、桃月庵白酒」

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この番組のまとめ

「演芸図鑑」のお時間です。 ご案内役 林家正蔵です。 そして 桃月庵白酒師匠。 賞味期限が切れてるじゃない。 えっ 賞味期限が?そうだよ。 おいおいおい おっさん!何やってんだよ ちょっと おい!はい これで大丈夫!何が大丈夫だよ!ちっとも大丈夫じゃねえだろうよ!いや 大丈夫 大丈夫。 いやいや ちょっと!余計悪いだろ! そんなもんよ!ああ 大丈夫ですよ。

はい バイバ~イ!バイバイじゃないよ!大将… 大将!何ですか?だから 俺が言ってるのはなこういう賞味期限が切れたちくわとか虫が混入したパンをな 売り場に置いといていいのかっていうお話をしてんの。 大体な そんなんで商売していいと思ってんの?あんたさ そんな商売何年やってんだよ!38年目。 色は悪いしよ!黙れ この グルグルサミンのコンドロイチンが。 ちょっと待って!そんなに長い事 置いてあんの!?そうそう だからねもう 半額でもいいから持っていきなさい!ちょっと待って 大将。

桃月庵白酒と申します。 非常に珍しい名前でございましてね桃月庵白酒という…。 ただ 私で 三代目という事になっておりまして非常に歴史ある名前な訳でございます。 初代の白酒という方が江戸時代の方でございまして。 …で 先代の白酒という方が明治時代にお亡くなりになった方なんですね。 ですから100年ぶりの大復活という大変に由緒ある名前な訳でございます。 ただね これ 方々で おしゃべりしてるんでございますがいくら 白酒といいましてもやっぱり 人間ってのは忘れるもんでございますね。

まあ いろいろあるんでございますけども特に マイナスの言葉はですね大変に嫌う訳でございます。 極端な事 言いますと悪いという言葉自体できるだけ 使わないようにしなさいなんて事 言われる。 そういう意味でいきますとするという言葉も大変に嫌います。 あまりいい言葉ではないというので我々の世界では あたるという字に置き換える訳でございます。 一番 一般的になりましたのが居酒屋さんなんか行きますとするめの事を あたりめなんて事言いますけどもあれも こちらの方から出た言葉なんだそうでしてね。

「この辺りでねざる屋の吉兵衛さんて方ご存じありませんか?」。 「何です? ざる屋で 吉兵衛…。 ある方がね ハツカネズミを怒らせた。 するとね 尻尾の方からだんだんと ず~っと この…ちょっと ちょっと あなた!面白い話があるんです!ハツカネズミをね…。 「この辺りだと思うんですけどもねざる屋で吉兵衛さんて方ご存じありませんか?」。 「何です? ざる屋で 吉兵衛?ハッハッハッハッ…それは 手前でございます」。 「あっ あっし あの上野の利兵衛んとこから使いに来たもんなんすよ」。

『ざる屋~ 味噌こし』と一声ちょうはんだなんて事を言うんですがうちの親父というのが大変に縁起を担ぐ人で最後に『し』の字で切れると言って嫌がりましてねうちでは この『米が揚がる米揚げざる』とこうやってますからお前さんも そうして下さい。 「えっ 何です?米が揚がる 米揚げざる。 え~ 米が揚がる 米揚げざる!」。 え~ 米が揚がる 米揚げざる!米が揚がる 米揚げざる!」。 米が揚がる 米揚げざる。 そこの暖簾を気を付けておくれよ」。

落語ばかりでなくて例えば 役者さんであったり作家の方だったり音楽家の方だったりいろんな同年代の人の仕事が気になってしかたがないんですね。 母校の早稲田大学で ちょっと先生やってるんですけどなかなかね 自分の娘たちよりも若い学生さんを教えてるとねいっぱい発見ありますよ。 今の学生さんを見ているとどんな感じがしますか?いい面でも悪い面でもおしゃれになったっていうか結構ね 田舎からやって来た学生が多かったから最初にね 出てきた時なんかみんな アナウンサーだと思ったもん。

そのね ストックというかね何かね どうでもいい話をね半日間やりましたなんていうのはね意外と財産になるんじゃないのかなと思うんですよ。 だから ちょうど 同年代ですからまだ 携帯電話もない時代からこの 移り変わりレコードからカセットになってCDになって もう今は…。 それから よくね ポケットの中に十円玉があったっていったらもう 公衆電話でっていうこの 十円玉とか 3分っていう約束事みたいなものがねもう今は 通じない。