笹野高史と斉藤慎二演じる酒好きな親子。 2人で禁酒の約束を交わすのだが…え~ 一席おつきあいのほどを願っておきますが。 これは ある親子のお話でございますがお父っつぁんが大変な酒飲み伜が輪をかけて酒飲みという。 親子でもって禁酒の約束を致しますがさて 3日目ぐらいになりますというと…。 お前 分かってんだろ?今 禁酒の約束をなすってるんですよ。 もう半分 もう半分…しまいには「持ってこい! 何をやって…すぐに持ってこなくちゃだ… 駄目… 何が?言いたい事があんなら 言って…うん はい…伜が? 戻ってきた。
多くの人たちが知っているものを題材にして新たな笑いを生み出すパロディーという手法は古くから行われていました。 庶民に人気の歌舞伎をパロディーにした落語の演目もあったそうで。 江戸で大当たりをとった歌舞伎「義経千本桜」に出てくる「鼓」をネタにした滑稽話。 尾美としのり演じる道具屋は骨董好きの殿様に怪しげな鼓を売りつけようとするが…え~ よく趣味道楽なんて事を言いましてお楽しみっていうのは どなたにもあるもんでございまして。 「おう 道具屋吉兵衛か。
吉兵衛 頭に巻いてみよ」。 と申しますのもこの初音の鼓一打ち致しますと傍らにおる者に キツネが乗り移りコンと鳴く由にございます」。 「吉兵衛」。 「吉兵衛」。 「今 余が ポンポンと打ったらその方 コンコンと鳴きよった」。 「吉兵衛」。 のう 吉兵衛 求めつかわすとして値 いかほどになるな?」。 「おうおう 道具屋吉兵衛ではないか。 「初音の鼓とな?ハハハ 吉兵衛 あのようなものは戯作者のこしらえ事だ。 「という事は 吉兵衛 そなた…」。