実は ネアンデルタール人とホモ・サピエンスもまた5万5,000年前に 私たちの祖先ホモ・サピエンスが暮らしていた痕跡がここで見つかりました。 これまで この時代にはサピエンスとネアンデルタール人は遠く離れた場所で暮らしていたと考えられていました。 共通の祖先から進化したネアンデルタール人とサピエンス。 やがて サピエンスもアフリカを出ますが その直後に早くもネアンデルタール人に出会っていたのです。
ネアンデルタール人が繁栄したのは…冬の気温は マイナス30度にもなり当然 食料は乏しい時代。 この厳しい環境を生き抜くためにネアンデルタール人は独特の狩猟方法を編み出していたといいます。 300個もの化石を分析したチャーチル博士はこの傷は ネアンデルタール人が獲物に接近して狩りを行っていた証拠だといいます。 さあ ではですね ここでせっかくですから 今日はネアンデルタール人とサピエンスに成績をつけてみたいと思うんです。
こちらは このころサピエンスが暮らしていたフランス西部のカスタネ遺跡。 では ネアンデルタール人はどうだったのでしょうか?スペイン北部にあるエル・シドロン洞窟。 画期的な道具が生まれてもネアンデルタール人の 家族単位の暮らしでは 広まらない。 アトラトルという画期的な武器を手にしたサピエンス。 ネアンデルタールとホモ・サピエンスが 今…道具の手入れですかね?そうなんです。 原始の宗教の痕跡はこのころのサピエンスの遺跡から相次いで見つかっています。
こうして気候変動を生き延びたサピエンスがヨーロッパでの勢力を急激に拡大する中ネアンデルタール人の生息域は徐々に狭まっていきました。 でも ちょっと質問なんですがサピエンスがネアンデルタール人を攻撃してしまったりとかっていう事はあったんですかね?それはですね直接殺し合いをしたとか虐殺したとかっていう証拠はありません。 ネアンデルタールとではなくホモ・サピエンス同士である意味 もろ刃の剣になってしまっているって事ですよね。