畏れながら国父様には おられもすか？一橋慶喜様 松平春嶽様こんお二人に江戸だけではございもはん。 国父様の出兵に 共に立とうちゅう同志の他藩はわしは 地ごろか？国父様 大島は島より戻って 日も浅く…。 吉之助さぁ！ おはんを島から呼び戻して下さったのはだいか分かっちょっとか！？今 摩を取りしきっておらるっとは国父様じゃ！分かっちょっ。 ないな？わいは 早速国父様と ぶつかったそうじゃの。 吉之助おはん 国父様に盾ついたとか！？盾ついてはおらん。
こげな精忠組は捨て置け！何ちな？ もういっぺん言うてみ！やめ！有馬さぁおはん 血を流せばよかちみんな 気持ちは同じじゃ。 じゃっどん今 行ってしもうたら有馬さぁ！ 今なら間に合う行かんでくいやんせ！一方 吉之助は下関に到着し豪商 白石正一郎の屋敷で久光の受け入れ準備を進めようとしていましたお待たせ致しました 西郷様。 西郷様に お目にかかれるとは恐悦至極に存じます。 さすが西郷様の弟御でございます。 日本のために国政を改める時！のう 西郷殿。
こっちも覚悟を決めんと止められん！説得するためでした御用だ！ 取り押さえよ！御用だ！待て～！御用だ！御用だ 御用だ！吉之助は 今や幕府にとって死んだ男でありお越しやす。 お虎どん 元気じゃったか？さ さ… 西郷はん！お会いしとうございました～！西郷はんは死んでしまわはったとか幽霊やおへんなぁ？ああ。 じゃっどん今は 訳あって西郷じゃなく大島ち名乗っちょっ。 西郷やのうて 大島？くれぐれも 大声で西郷はんとは呼ばんでくいやい。