吉之助さぁ国父様の命に背いたら分かった。 西郷吉之助という男がここに泊まっておらぬか?♪~はら! こいはまた うまそうじゃ。 吉之助は過激な志士たちの代表である久坂玄瑞らと会い その動きをけん制しようとしていました西郷殿は まっこと この御方で違いないですろうが? 久坂さん。 今 京では日本中から勤王倒幕の志士たちが集まりなんと その者たちが一目でも会いたかち申して連日 代わる代わる西郷吉之助のもとに詰めかけておるそうでございもす。
一蔵さぁ?吉之助さぁには負けられん!だいが一番にとるか勝負じゃ!よ~し… 行っど。 この数日後 吉之助のもとに切腹ではなく島送りの沙汰が下されました。 吉之助と行動を共にした新八も同罪の処分を受け行く先の島が決まるまでの間ひとまず 摩にとどめ置かれる事になったのですやっと島から帰ってきたち思ったらまた島送りとはのう…。 うちも一緒に行かしておくれやす!久光は かねてより島津家と縁の深い近衛家に呼び出されておりましたつまりですなぁ 今京の町で 勤王や倒幕や言うてそのとおりです。
恐らくは 我らの厳しい取締りに慌てた連中が今夜 事を起こそうとしているのに違いありませぬ!許せん! 天子様より命を賜った当家の中からそげな不届き者を出しては天下の恥じゃ!即刻 一人残らず討ち取ってくれる。 大久保殿は 天子様の命より仲間を助ける事の方が大事だと申されるのか?そうは申しておりませぬ。 おいたちは 青蓮院の宮様から天子様を お守りするよう仰せつかっちょっ。 天子様…?おいには宮様のお言葉の方が重か。