去年 日本で公開され話題になった…キリスト教が禁じられていた江戸時代の長崎が舞台ですユネスコの諮問機関イコモスの勧告によって激しさを増しますその中で潜伏キリシタンたちは信仰を守り日本の伝統的な宗教や社会と共生しながら独自の文化を育んできましたマリア像に祈りをささげていきます。 林さんは 神社や教会などの建築の歴史の研究者でいらっしゃいますけれどもこの世界遺産登録には準備作業から 長く関わっていらっしゃいましたね。
津から山一つ越えたところに天草西海岸のもう一つの教会があります。 それをきっかけに 天草西海岸で信仰を守り続けた人々が続々と名乗り出たのです。 天草五橋が出来更に 道路が整備されて西海岸は 熊本と自由に行き来ができるようになりました。 昔から天草西海岸の人々の楽しみの一つでした。
私は 北欧やドイツに留学中よく 教会のステンドグラスを見に行きました今日の大浦天主堂は 私にとって初めての 日本のステンドグラスとの出会いです長崎の居留地に住む外国人の礼拝のためこの地に造られました。 当時の日本人はこの天主堂をフランス寺と呼び大祭壇の奥の窓には高さ3メートル幅1.5メートルの大きなステンドグラスがはめ込まれています。 このステンドグラスは天主堂の完成を記念してフランスの修道院から寄贈されました。 江戸幕府のキリシタン禁制に先立つ日本のキリスト教弾圧のいわば 最初の犠牲者です。
121年前信徒発見の きっかけとなったそれぞれ 3つの色ガラスによって飾られていますこうした様式はステンドグラスの最も花開いた中世ヨーロッパのゴシック教会と同じです今まで フランスとかドイツのステンドグラスっていうのは随分 見たんですけどもやはりヨーロッパ殊に 北ヨーロッパの場合には日ざしが弱いですからこんなふうに 色が屋内で染まらないんですね。