私が樹木希林さんの取材を始めたのは去年の6月のことでした。 樹木あ、じゃあ議員さん並みに塗ってくれる?普通の。 樹木いやー、安いなー。 希林さんは仕事場までの往復を自分で運転します。 山崎努さんが画家を希林さんがその妻をユーモラスに演じます。 樹木そういうことしないためにこれを出したのに。 樹木染めるっていうかさ自分のいらない足袋を。 樹木会社のもどこのもないの!白石さんだっけ、岩崎さんでしょ白石さんでしょ。 樹木大丈夫よ。 木寺生きていく努力?樹木うん。
その翌日希林さんは息つく暇もなく次の映画に取りかかりました。 次の作品はカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」です。 希林さんは繰り返し監督と議論を重ねました。 さらに女優にとってはヌードになることより恥ずかしいのよと言いながら入れ歯を外して撮影に臨んだ希林さん。 このころ、希林さんは新たな映画への出演依頼をすべて断っていました。 木寺大丈夫ですか?まだ、せきが。 希林さん自身もみずからの内面をうまくことばにできないことにもどかしさを感じているようでした。 木寺そこが希林さんなんでしょうね。
樹木だから、なんか悪いからしゃべんなきゃなと思ってしゃべってるって感じするじゃない?木寺それがちょっとあんまりあれですもんね。 私に興味を持つのは何が興味、持つの?樹木ずいぶん漠然としてるよねそれではね。 「万引き家族」の撮影最終日を迎えました。 それから2か月後連絡の途絶えていた希林さんから久しぶりに電話がありました。
要するにピンポイント放射線っていうのをね当てに行かなかったんです。 そして、2018年の3月5日に行ったらねこれはもう、そいでピンポイントの先生ももうピンポイントでは処置できないからあとは抗がん剤か要するにホルモン剤とかってもし効けば効果があればということだけど私は、そういうのやらないからだから、それで、ことしいっぱいって言ったけどピンポイントの先生はもっと早いかもしれない。 希林さんは初めて資金集めから出演者のキャスティングまでを担っていました。