ドラマ10 昭和元禄落語心中(2)「助六」

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この番組のまとめ

父ちゃんは… 有楽亭助六はお前が殺したんだ!助六は 今もアタシん中で生きてる。 七代目 俺に任せりゃ 行く末は明るいよ!あぁ?「明烏」 「よかちょろ」 「船徳」 「芝浜」「らくだ」 「文七元結」 「野ざらし」なんだって 演ってやらぁ。 世話んなったジジイが落語好きで毎日 やってやってた。 アタシの居場所は まるで なくなり縁あって 七代目に預けられることになりました。 この扇子に誓って俺は 必ず 八代目八雲になる。

待ちに待った前座になったのは大陸での戦争が長引いて世間には 暗い話題が増えてきた時分でしたよし うまく書けた。 俺にゃ 逆立ちしても できねえけどおめえさんなら なぁ?前座噺も おぼつかねえのにそんなの まだ…。 なあ 寄席の給金 チマチマためて一緒に 吉原 行こうな。 一日中 落語づけの初太郎との差は歴然とついてゆきどんどん先に行ってしまう初太郎に私は 正直 焦りを感じておりました「おとっつぁんみんな みつなめちゃったじゃねえか。 戦時中の寄席には「臨監席」ってぇのがありました。

色っぽい落語をものにしたい。 坊の落語で 一杯やりてえな。 じゃ やっちゃいけねえ落語を決めるってぇのかい。 落語を… 落語を殺そうってのかい!アタシのやりてえ落語はご法度になるらしいんだ。 え~? …んなバカな話があるかなんかの間違いだろ?落語は 戦の邪魔なんだとさ…。 昭和16年の秋不道徳 不謹慎であるとして落語界が自粛する形で 浅草本法寺にはなし塚が建てられ手足もがれたみてぇだ。 こんな時代だからこそ落語をやらなきゃいけねんだ!俺ぁ 落語のためだったら死んだっていいよ。

じゃ 初太郎も?こいつは 満州へ連れてく。 それから 私はおかみさんの田舎に疎開し落語とは全く縁のない工場勤めをして戦時中とは思えないほど穏やかに暮らしておりました郵便は?今日は まだ来ませんよ。 や~!抜け! よし! 次!構え! 突っ込め!女みたいな声 出しおって!貴様のようなものは いらん!出てけ! 出てけ! 邪魔だ 邪魔だ!あの人 東京の落語家さんなんです。 そして 師匠と初太郎を迎えてやりたかったけれど 師匠と初太郎からはなんの便りも ありませんでしたあっ 中橋から通ってくる 本屋の…。