あの日 あのとき あの番組「虫と語り 虫を描く~熊田千佳慕 生命のメッセージ」

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この番組のまとめ

生物学者の福岡伸一さんと歌手の荻野目洋子さんです。 この前まで その辺を歩いていたイモムシが一旦 全部 サナギの中で溶けちゃってそれが 見事なチョウになって出てくるってなんて こんな不思議な変化っていうのがあるんだろうと思ってもう虫が大好きで…。 割と 大人が あんまり虫捕り網 振り回してると恥ずかしいんですけれどもでも いつも 折り畳み式の携帯捕虫網をしかし 虫を捕るのって意外と瞬発力というか運動神経が要りますよね。

虫の目の高さで見ていると虫たちの世界が 実に よく見えてきます。 どの世界にも 慌て者はいるもんですな。 コオロギのオスとメスが愛をささやく場面。 題して「コオロギの愛のセレナーデ」。 私は 明治44年 横浜の開業医の五男として生まれました。 私が 虫の世界に引かれたのは5歳の時のことでした。 ファーブル先生は私のただ一人の人生の師です。 この絵 1981年のイタリアの絵本展で入選したものです。 この絵は 羽一枚を描くのにひとつき かかりました。

チョウではアゲハチョウなんか今ごろになると羽がもうボロボロになってそれで コスモスの下なんかに止まってる姿を見るんですよね。 あれは オンボロチョウと僕は言ってるんだけど本当に 自分の生涯の中で生活しきってあの華やかだった…つまり 人間でいえば本当に美しい着飾ってた。 絵の中のコオロギの鳴く声が 私の中で次第に 大きくなってきました。 以前 オサムシの絵を描いた時虫の心が分かり満点の星空の下オスコオロギとメスコオロキが 愛をささやく。 「コオロギの愛のセレナーデ」。

クマチカ先生と呼ばれてみんなに愛されたあのお人柄も伝わってくる感じしましたよね。 それを クマチカさんと奥さんもじっと見守って出てくる瞬間を見極めてらっしゃいましたよね。 クマチカさんは この番組から18年後98歳で亡くなるまでに60枚のファーブルの絵をねでも ただ見てるだけでは自然は見えないしその姿を明らかにもしてくれないわけですよね。

この人工的な都会の中に暮らしている我々にとってここからは 更に深めてクマチカさんが何を伝えようとしたのかその作品から探ってまいります。 落ち葉一枚から 土粒一個からウンコから 何から何まで平等な思いを持って 全部 描くっていう。 コオロギの表情ってふだん 考えないですよね。 でも その背景の草はモノクロになっていてその辺も クマチカさんしか描けなかった絵だなというふうに感じます。