じゃあ その逆にね 人間の この体にＡＩ 人工知能がくっついたらどういうことになりますかな。 まあ 今の技術じゃ そんなことはできないんでしょうけれども生身の人間の頭だけをＡＩに置き換える。 このＭａｒｉｏは パトカーではなく警官個人に ひも付けされています。 現在地を把握し連携しながら効率の良いパトロール現場への移動 情報共有が可能になります。 特筆すべきは Ｍａｒｉｏは各警官の情報を共有しつつも個人との経験を積み上げて個別に進化するところです。
独断だとしてももともと警察内部のプロジェクトです。 それに僕には 強力なバックアップと資金があります。 これは？Ｍａｒｉｏのニューロン素子です。 そこに Ｍａｒｉｏのプログラムをインストールする。 肉体とお前は一体だ。 克服すべき最も根本的な３つの煩悩貪 瞋 痴だ。 断固拒否する！マリオ 人間になりたいか？いえ 特に。 禁断の果実の味を知り楽園を追放される必要がある。 しかし アダムのりんごを食べるには肉体が必要だ。 行方不明者を捜してる。 先週 死亡診断書が作られてる。
自殺の目的は何ですか？関係ないだろ。 何か問題の解決？でも 良い結果を得られたとしてもあなたは その結果を享受できない。 だって 自殺のあと あなたはこの世界に存在しないんですから。 マリオ？ええ。 ここで 何してるんですか？訪問したところが留守なので帰宅を待っています。 この肉体は人間です。 知性としての私が 人間とどう違うのか実は 私も知らないんです。 博士は 煩悩が足りないとおっしゃいました。 煩悩？煩悩です。 欲望や あらゆるものへの執着。 よろしく マリオ。 マリオです。
欲望があるのに 我慢している。 ていうか おじさん 誰？私は マリオ。 暴力に窃盗 侮辱的な言葉。 これ以上 人間を侮辱するな。 遠隔操作で車を運転しながら散歩しつつ おしゃべりを楽しみ頭の中でメールを送るマリオなら それぐらい同時にできる。 あっ！マリオからのメッセージを受信しました。 博士の『自由に生きろ 生き延びろ』を基準に最適な選択をしているつもりですが自由が分かりません。 博士は 煩悩や欲望を持つのが人間だと言いました。
マリオはどうなるの？そういう運命だ。 昨日から今日にかけてマリオがアクセスしたデータ。 物理学 運動学解剖学 生物学などの論文スポーツや武道の指南書。 自分の体で試すんじゃないですか？何のために？あぁ…護身術？いや でもいきなりマスターできるもんなの？火事場のばか力だ。 まあ 脳は限界を知ってるから無意識に制御してくれるんだけどマリオの場合違うから。 でもさ マリオは意図的に限界を超えることもできるってことだよね。 マリオの居場所が分かったぞ。