「演芸図鑑」 桂 文枝でございます。 いや~ ホントに早い。 いや~ でも早いっていえばホント早いですよね。 いや でも奥様方それ普通だと思いません?ね そうですよね?だって我々主婦は長い間 家族のために掃除して洗濯して御飯作ってきましたよね。 少子高齢化の中で。 私たちはね高齢者のお仲間に入れて頂きまして。 あの 高齢者に見えます?はい。 見た目は高齢者。 で近所では最近高貴な方と呼ばれております。 私たちは人生を収める終活。 だから 終活だなと今 思ってるから毎週1回はね カツを食うようにしてんの。
自己責任って夫婦ってそういうもんじゃないよね。 え~ 今日は お相撲のお話を聴いて頂こうと思いますけどね東京 大阪 京都。 それぞれに相撲がありまして親方が考えまして花筏に似てるちょうちん屋の徳さんいうのをね花筏の影武者として。 宿に引き上げてきてゴクリゴクリとお酒飲んであ~ ゴロッと寝てしまう。 「よいしょ」 「うわ~!」 ゴクリ ゴロッ。 「よいしょ」 「うわ~!」 ゴクリ ゴロッ。 大阪の玄人相手に勝ち続けでございます。 「えらいことなったがな おい… あんな千鳥ヶ浜とあした相撲取るやなんて」。
その病気押してまでわしらのために相撲取って見してくれた。 え~… そんなら相撲は諦めますけど花筏 初めて相撲取りまんねん。 あの千鳥ヶ浜大五郎どんな顔してんねやろうと顔をひょいっと上げますというと目の前で一生懸命仕切っとる千鳥ヶ浜の目ん玉がグリグリ。 「『南無阿弥陀仏』? 誰やおめえ!相撲見に来て念仏唱えとるってお前験の悪い客やで ほんまに…。 「南無阿弥陀仏」。 2人とも涙 流して「南無阿弥陀仏…」。
ホントに 講談って聞き込んでいくと面白いですしでも僕らは那須与一であるとかね 宮本武蔵とかあの四十七士が出てくる話はすごくワクワクするし楽しいですけど今の人は 宮本武蔵ゆうても誰なんか分からないんじゃないですか?だから 結構 「忠臣蔵」やる時も事前に説明しますね。 あれ 僕 上方落語の歴史みたいなのはすごく参考にしてるとこがあってまず 文枝師匠が お入りになった時の上方落語界ってホントに人いなかった時期ですか?成長したっていうか元に戻ったっていうのは すごいですよね。